AXSEED、Android端末向けセキュリティ管理クラウドサービス

NTTドコモ「GALAXY S」も対応済み


 株式会社AXSEEDは5日、Android端末を業務利用する法人向けにセキュリティ管理クラウドサービス「SPPM for Android」を発表した。10月下旬より試用を受け付け、12月に正式サービスを開始する。

 SPPM for Androidは、Android端末のセキュリティを集中管理するクラウドサービス。管理者が「SPPM管理サーバー」で設定したセキュリティポリシーを、Android端末で常駐稼働する「SPPM端末ソフト」が自動で取得し強制適用。カメラ起動を制限するなどのデバイスコントロールや利用状況把握を実現する。

 万が一、ユーザーが端末設定を変更した場合も、SPPMの数十秒ごとの定期内部チェックにより変更を検知。ポリシーを再適用し、管理者に通知できる。

 また、紛失・盗難の緊急時には、リモートから端末ロック、データ消去、一情報取得が可能。管理用電話からの着信指示により、リアルタイムに緊急対応できる。端末が電波の届かない場所にある場合も、SPPM端末ソフトが管理サーバーへ定期通信を試み、つながった時点でサーバーの指示を実行する。

 対応端末は「GALAXY S」「Xperia」「LYNX」「HTC Desire」「IS01」に加え、各キャリアより秋・冬モデルとして発売される端末(Android OS v1.6/v2.1/v2.2)に対応する予定。GALAXY Sであればデータ消去だけでなく、端末初期化(ワイプ)も可能とのこと。

 もともとWindows Mobile端末用に開発されたシステムで、警察、消防、金融、通信事業者、建設、設備、メーカーなど幅広い分野で利用実績があるという。セキュリティ管理ツールやMDM(Mobile Device Management)ツールの存在しないAndroid端末において、今回のサービスでビジネス活用への障害を払しょくし、導入を推進する考え。

 今後、自社開発アプリや購入アプリの「リモート配布・リモートインストール機能」や、端末画面にポップアップ表示して利用者への通知を徹底する「メッセージング機能」、および「リモート・データ・バックアップ機能」など新機能を拡充していく。

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