日本IBM、SaaS型ビジネスプロセス管理アプリ「IBM BPM Blueprint V7.1」

　日本アイ・ビー・エム株式会社（日本IBM）は15日、ビジネスプロセス管理アプリケーション「IBM BPM Blueprint V7.1」を、同日よりSaaS形式で提供開始すると発表した。もともと、米IBMが2009年12月に買収した米Lombardiの製品で、日本国内では初の提供になる。

　IBM BPM Blueprint V7.1は、ITの専門知識がなくても、企業活動におけるさまざまな業務の流れを文書化し、Webブラウザ上で管理・共有するアプリケーション。プロセスの中にある無駄/コスト/処理時間など、各プロセスの問題を表示し、改善の余地のある個所を特定するといった、わかりやすい機能が搭載されている。

　また、SaaS形式で提供されるため、サーバーなどをユーザー側が用意する必要はなく、インターネットにつながっている環境があれば、いつでもどこでも、作成された文書を関係者と共有したり、共同作業を実施したりできるとのこと。加えて、閲覧権限のみを持つユーザーであっても、文章作成権限を持つユーザーが作成した文章に対しコメントを付与できることから、積極的にプロセス改善に参加可能とした。

　具体的な画面としては、業務の大まかな流れでプロセスを表示し、業務全体をふかんできる「ディスカバリー・マップ」、粒度の細かいレベルでプロセスの各ステップや例外時の実行タスク、それらの実行状況など、詳細を必要とするユーザー向けに、各プロセスの詳細情報を示す「プロセス・ダイアグラム」、ユーザーが作成した文章ごとに表示される管理用の画面「ドキュメント・ビュー」、サイクル時間が長いといった、各プロセスにおける問題が表示される「分析ビュー」の4画面が用意されている。

　価格は、文書作成権限を持つユーザー向けの「IBM BPM Blueprint Author」が年額8万5800円（税別）/ユーザー、閲覧ユーザー向けの「IBM BPM Blueprint Participant」が年額1万7200円（税別）/ユーザー。