レッドハット、RHEL 3のサポートを最大10年に延長する新プログラム
レッドハット株式会社は23日、Red Hat Enterprise Linux(RHEL) 3のサポートを延長する「Red Hat Enterprise Linux 3 Extended Life Cycle Support(以下、RHEL3 ELS)」の提供を開始すると発表した。従来の7年間のサポートを最大3年延長し、10年間サポートを受けられるようにする。価格はオープン。
RHELは、ミッションクリティカルシステムが必要不可欠となる国内外の証券取引所や金融機関、通信事業者などの大手企業でも採用が進んでいるが、こうしたシステムでは、長期のサポートなど、サポートプログラムの強化が必要とされてきた。
こうしたニーズに応えるためレッドハットでは、RHEL 5において、強化されたサービスレベルとLinuxのアドバンテージを融合した「アドバンスト・ミッションクリティカル・プログラム」を提供してきた。
今回、新たなサポートサービスが提供されるRHEL 3は、2003年10月に出荷開始され、レッドハット標準の7年間サポートによって、2010年10月31日までサポートが提供される。RHEL3 ELSでは、これに3年間の延長サポートを加えることにより、RHEL 3上でミッションクリティカルなシステムを安定運用したいという顧客の要望に対応するという。
具体的には、既存のRHELサブスクリプションのアドオンとして、1年間のサブスクリプション形態で提供され、RHELサブスクリプション契約の更新により、RHEL 3のサポートを最大3年延長する。これによって顧客は、クリティカルなバグとセキュリティに対する修正を、ドキュメントとナレッジベースの情報とともに、3年の延長期間中、受けることができる。また、ベースのRHELサブスクリプションに準じたSLAで、RHEL Core Packageをサポートするとのこと。