日立情報が「おてがる仮想化パック」を拡充、基幹系の仮想化にも対応


 株式会社日立情報システムズ(以下、日立情報)は20日、仮想化環境をワンセットで提供する「おてがる仮想化パック」のラインアップを強化し、新たに「エコモデル」と「ノンストップモデル」の2種類を提供すると発表した。

 おてがる仮想化パックは、サーバー統合の設計・導入から管理者教育、保守までをセットにしたオールインワンパック。短期間に低コストで仮想化環境を導入できるという。

 同社によれば「従来は業務系・Web系のサーバー統合に適した構成を取っていたが、近年の仮想化技術の進歩に伴い、ファイルサーバーや基幹系などのミッションクリティカル領域へと、仮想化できるシステムの幅が広がってきている」。

 こうしたプライベートクラウド構築ニーズの高まりをうけ、従来のおてがる仮想化パックを「スタンダードモデル」と位置付け、機器構成を見直すとともに、利用ニーズ別に新たに「エコモデル」「ノンストップモデル」の2種類を追加する。

 エコモデルでは、仮想ストレージ技術を活用し、コストと環境に配慮。仮想マシン用サーバー2台で冗長構成を取りつつ、仮想ストレージサーバーの機能を利用することで、物理ストレージを利用せずに低コストでVMwareが持つ可用性機能が利用できるという。

 一方のノンストップモデルでは、停止できない重要なサーバーを、仮想化で低コストに冗長化。VMware製品が持つフォールトトレランス(FT)機能を採用することで、仮想化環境におけるダウンタイムを限りなくゼロにできるという。

 今後も日立情報では、おてがる仮想化パックのラインアップを強化するとともに、仮想化ソリューションの拡販に注力し、2012年3月末までに25億円(累計)の販売を目指す。

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