日立情報、最短3週間でサーバー統合を実現する「おてがる仮想化パック」


 株式会社日立情報システムズ(以下、日立情報)は8月19日、仮想化によるサーバー統合から運用開始までの一連の作業をワンストップに提供する「おてがる仮想化パック」を発表した。事前評価・手配・構築・稼働までを最短3週間で行い、10~15台規模のサーバー群を2台へ統合できるという。同日より販売開始する。

 おてがる仮想化パックは、サーバー統合におけるハード・ソフト類を日立情報が選択し、統合にかかる「事前評価」「構築」「管理者向けの簡易教育」「保守」をまとめて提供するもの。仮想化ソフトにVMware製品、サーバーやストレージに日立製品を使用し、既存サーバー10~15台から2台へ、比較的小規模なサーバー統合を実現する。

 特徴としては、事前評価において、日立情報のVMware認定技術者が現行サーバーのリソース使用状況を調査・分析する「仮想化クリニックサービス」により、将来のTCO削減とシステム拡張を見据えた計画を立案。加えてハード製品にサーバー統合や開発環境の統合に最適なチューニングを施すため、通常よりも低コストで導入でき、付属の保守サービスにより、導入後の運用コストも低減できる。

 ハード・ソフトの具体的な構成としては、Xeon E5205/8GBメモリ/73GB HDD×2(RAID1)を搭載した「HA8000/RS220」シリーズ×2台を仮想化サーバーとし、バックアップサーバー×1台、ストレージ×1台(OS認識容量2.4TB)、VMware vSphere Advanced、vCenter Standardが含まれる。

 価格は819万円から。日立情報では、2010年までに累計20億円の販売を目指す。


(川島 弘之)

2009/8/19 13:53