Cisco、タブレット型Android端末「Cius」発表、HDでのテレビ会議も可能
米Cisco Systemsは29日、ビジネス用のタブレット型Android端末「Cisco Cius」を発表した。メールやウェブブラウジング、バーチャルデスクトップ端末としての機能を備えるほか、高品質カメラも内蔵しており、同社のコラボレーションソリューションと連携してテレビ会議などを行うことも可能。
Ciusは、7インチ・ワイドSVGAのタッチスクリーンを搭載し、重量は520g。最大30fpsのHD動画(720p)に対応したカメラを前面に、VGAクラスの動画に対応した500万画素カメラを背面に備える。無線通信機能は、IEEE 802.11a/b/g/nの無線LANと3G回線に対応しており、後日、4Gにも対応予定。このほか、Bluetooth 3.0にも対応、マイクロUSBポートも備えており、PCとのデータのやりとりなどに使える。
受話器やスピーカーを備えたドッキングステーションを用意しており、これにCiusを取り付けることで、卓上ビジネスフォンのようにして使うことも可能。もちろん持ち運びも可能で、取り外し可能なバッテリーで最大8時間作動する。
Ciscoのビジネス用ソリューションとの連携面では、「Cisco Quad」「Cisco Show and Share」「WebEx」を含むコラボレーションアプリケーションに対応するほか、「Cisco TelePresence」との互換によりHD品質でのテレビ会議が可能。「Cisco AnyConnect Security VPN Client」で、セキュアなリモート接続も行えるとしている。
Ciscoでは、2010年第3四半期からCiusの試験提供を開始、2011年第1四半期に正式提供開始の予定。