ソフトブレーン、BI機能を強化した「eセールスマネージャーRemix Cloud」発表


代表取締役社長 豊田浩文氏

 ソフトブレーン株式会社は24日、SFA(営業支援)システム「eセールスマネージャー」の新版「eセールスマネージャーRemix Cloud」を販売開始すると発表した。ASP(クラウド)型の場合は利用料1ユーザーあたり8000~1万1000円/月、オンプレミス型の場合はライセンス料1ユーザーあたり9万0000~13万5000円で提供する。

 また、eセールスマネージャー V7.2のユーザーに対して、2010年12月末まで移行費用無償キャンペーンを実施するほか、他社のSFA/CRMシステムのユーザーに対しても、無償の導入コンサルティングサービスを20社限定で提供する。eセールスマネージャー V7.2のサービスは今後も継続するが、新機能追加などは行わずにメンテナンスのみとなる。

 新版のコンセプトは3つ。1つ目の「マルチクラウド」としては、SNSなどのクラウドサービスや社内システムを組み込めるポータルを備え、APIを公開する。2つ目の「仮説検証型UI」では、予算達成に向けた仮説検証(G-PDCA)サイクルの各ステップの業務をタブごとに分類し、企業ごとにカスタマイズできる。3つ目の「営業BI機能」としては、営業生産性などの経営指標をダッシュボードに表示して分析。「見えた化」で終わらせず、営業プロセスがうまく実行できているかどうかなどをリアルタイムに把握する「見せる化」により改善につなげさせる。

Twitterなども組み込めるポータル画面営業生産性を分析するダッシュボード画面

 今後、10月を目処に英語と中国語に対応する予定で、中国市場への販売も強化する。また、スマートフォンやタブレット機への対応も強化していく。2010年下期と2011年度の売上目標は60社で、すでに3社ほどオファーが来ているという。

 記者発表の席で創業者の宋文洲氏は、中国市場で売り上げを伸ばす日系企業を例に上げ「いいものを作れば売れるという時代ではなく、売れる仕組みが重要」と述べ、それらの企業の多くがeセールスマネージャーを使って営業プロセスを管理していると話した。また、元・アップルジャパン代表取締役で、ソフトブレーンのマネージメントアドバイザーを務める山元賢治氏は、欧米の企業と大きく違う、日本の企業が要求する機能を反映することがSFAツールに求められていると語った。

創業者 宋文洲氏マネージメントアドバイザー 山元賢治氏
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