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SCSK、話し言葉にも対応したテキスト分析ツール「VOiC Finder 2.0」 分析性能や操作性を向上

 SCSK株式会社は17日、音声認識テキストのような“話し言葉”にも対応するテキスト分析ツール「VOiC Finder(ヴォイス ファインダー)」の新版として、「同 バージョン2.0」を発表した。

 VOiC Finderは、ソーシャルメディアやメール、日報、アンケートなどの“書き言葉”だけではなく、話し言葉のように、表現ゆれが発生する日本語文章を分析可能なテキスト分析ツール。音声認識システムと組み合わせることにより、会話中にどのような話題があったのかを自動出力し、顧客の質問や不満などの話題を正確に把握して、“お客さまの声”を必要とする部署に対し、即座に届けられるようになるという。

 また、コールセンターでの導入のしやすさにも配慮し、顧客満足度を計るKPIの1つ「ありがとう率」の抽出に必要な辞書を標準装備しているので、通常は数カ月かかる抽出辞書の設定作業などを行うことなく、導入後すぐに活用できるとした。

 さらに高速な解析速度も特長で、通常のPCサーバーにおいても、お客さまの声のリアルタイム分析や、大量のテキストデータの一括分析を行えるとのこと。

 今回の新版では、「応対品質自動評価辞書」「お困りごと抽出辞書」「ポジネガ辞書」「ご要望抽出辞書」など、分析辞書の品ぞろえを強化し、分析サイクルの迅速化を図ったほか、深層学習(ディープラーニング)技術を活用した重要表現の自動抽出、類似表現の自動出力といった機能などにより、分析性能の改善も図っている。

 加えて、未分類データ自動抽出、解析結果の関連文章部分の自動表示などの機能追加により、分析操作性を向上させた。

 価格は、1サーバーライセンスが1200万円(税別)から。導入に必要なハードウェアとミドルウェア、導入費用などは別途必要となる。