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サイオス、HAクラスターソフトの新バージョン「LifeKeeper for Linux v9.2」

 サイオステクノロジー株式会社(以下、サイオス)は、HAクラスターソフトウェア「LifeKeeper for Linux」の最新版となるv9.2の受注および出荷を10月2日に開始する。

 「LifeKeeper for Linux v9.2(以下、LK for Linux v9.2)」は、基幹システムのクラウド化の流れの強まりを受け、「AWSとの親和性向上」「Hyper Converged Infrastructure(HCI)への対応」「SAPへの対応」の3点を重点強化した。

 AWSとの親和性向上については、AWS上のクラスターノードを利用する仕組みとして、専用回線で直接AWSに接続するAWS Direct Connectを利用して、オンプレミス環境のクライアントから、専用線による閉域網を通してAWS上のクラスターシステムを利用することが可能になった。これにより、従来のインターネット経由での接続に比べてセキュアで安定したネットワーク環境で、オンプレミス・AWS間のシステム連携が可能となる。

 HCIへの対応については、代表的なHCIベンダーであるNutanixのハイパーバイザー「Acropolis Hypervisor(AHV)」をサポート対象に加えるとともに、VMWareのvSAN環境におけるLifeKeeperの動作検証を完了した。これらにより、システム基盤だけではなくアプリケーションやミドルウエアを含めた「トータルシステムとしての高い可用性」の実現が可能となり、HCI上で安心して基幹系システムを運用できるとしている。

 SAPへの対応については、SAP HANA 2.0に対応。HANA 2.0のマルチテナント機能の活用により、システムリソースの効率的な利用や優れた運用性という特徴が加わり、障害発生時の自動検知と自動復旧機能を加えることにより、盤石なエンタープライズシステムの基盤を構築できるとしている。

 LifeKeeper for Linuxの旧バージョンを利用中で保守契約のあるユーザーは、無償で「LK for Linux v9.2」へのアップグレードが可能。