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ドコモ、LPWA技術「LoRaWAN」の活用を支援するパッケージサービス

 株式会社NTTドコモ(以下、ドコモ)は26日、LPWA(Low Power, Wide Area)の通信規格のひとつである「LoRaWAN」のパッケージサービスを、法人向けに提供すると発表した。提供開始は10月20日を予定している。

 LoRaWANは、低消費電力で長距離通信を実現するLPWA通信方式のひとつで、無線局免許が不要な920MHz帯を利用する。省電力・長距離通信という特徴から、これまでは無線通信の展開が難しかった場所や機器などのネットワーク化が可能になるため、幅広い分野におけるIoTサービスの展開が期待されている。

 今回ドコモが提供するサービスは、顧客から要望された場所でLoRaWANが利用できるよう、ドコモが専用ゲートウェイを設置してLoRaWANスポットを構築・提供するもの。また、LoRaデバイス管理やデータ取得に必要な、LoRaWANサーバー機能も提供する。

 山間部やビルの地下など、携帯電話の電波が届きにくいためにIoTサービスが利用できなかった企業でも、このサービスを利用すれば、設置したさまざまなセンサー機器からデータを取得し、構築したLoRaWANスポットを経由してクラウドへ送信できるようになるため、センサー機器の情報を把握可能になるという。

 加えて、LoRaWANに接続する通信機器は乾電池数本で数年以上動作可能なことから、電源の供給ができない場所、遠隔地など管理が難しかった場所においても、IoTサービスの拡大や新たなサービスの創出が期待できるとしている

 なおドコモでは、自社のネットワーク技術のノウハウや、蓄積したLoRaWAN運用の経験を生かして、ネットワークの特性に合わせた最適なLoRaWANスポットの構築、機器の接続、データ取得のタイミングなど、場所や用途に適した利用方法をトータルで提案するとのこと。さらに、故障・運用・保守の対応として、24時間365日受付可能なコールセンターの設置など、もしもの時にも対応可能なサービスを提供する。