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NTTセキュリティ、産業制御システム向けセキュリティサービスをグローバルに提供

工場、プラント、電力、医療など重要インフラを防御

 NTTセキュリティ株式会社は20日、産業制御システム向けの「IT/OT統合セキュリティサービス」を発表した。南アフリカのDimension Data、NTTコミュニケーションズ、NTTデータをはじめとしたNTTグループの事業会社を通じ、グローバルにサービスを提供する。

 「IT/OT統合セキュリティサービス」は、ワールドワイドに展開するセキュリティオペレーションにより蓄積してきた、サイバー脅威情報およびサイバー脅威分析技術を基盤として、工場、プラント、電力、ガス、水道、交通、物流、医療、施設管理など、さまざまな産業制御システムを防御するサービス。

 産業制御システムを構成するコンポーネント、ならびに内在するリスクを見える化し、セキュリティ対策を提供するコンサルティングサービス(CS)、産業制御システムのネットワークを常時監視して、サイバー攻撃の予兆検知、分析、即時遮断を実施するマネージドセキュリティサービス(MSS)により構成される。

 コンサルティングサービスでは、「アセットディスカバリ」「セキュリティリスクアセスメント」「セキュリティ脆弱性診断」といったメニューを提供。また、「セキュリティ管理プログラム構築コンサルティング」、セグメンテーションやアクセス制御、ホスト要塞(ようさい)化などを行う「セキュリティ対策の設計と実装」もメニュー化した。

 一方のマネージドセキュリティサービスでは、イベント監視・通知、機器監視などの「セキュリティモニタリング」、IT/OTゲートウェイ機器による攻撃の検知、即時遮断などを行う「IT/OTゲートウェイ防御」を提供する。

 なおNTTセキュリティは今後、セキュリティサービスへの積極的な投資をグローバルで推進し、強みである高度セキュリティ分析技術、およびワールドワイドなセキュリティ脅威情報基盤を強化する考え。あわせて、NTT研究所との連携やパートナーとのアライアンスによって、「IT/OT統合セキュリティサービス」を継続的に高度化する予定だ。

 さらには、顧客とのCo-Innovation(共同革新)によって、特定産業分野向けセキュリティサービスの開発を推進するとしている。