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飛天ジャパンの暗号化ソフト「SecureCore DSE」、ユーザーが意識することなく暗号化環境を利用可能
2017年9月19日 13:55
飛天ジャパン株式会社は19日、透過型暗号化技術を利用した暗号化ソフトウェア「SecureCore DSE(Data Security Expert)」を発表した。人為的ミスによる情報流出なども防止できる点が特長という。
SecureCore DSEは、透過型暗号化技術によりバックグラウンドで自動暗号化を実行できるソフトウェア。
飛天ジャパンによれば、従来のファイル暗号化製品では、暗号化するかどうかの判断を人間が行っていたため、重要なファイルが暗号化されていなかったり、作業途中のファイルが暗号化されないままPCのローカルフォルダに置かれていたり、といった問題が発生していたという。しかしSecureCore DSEでは、透過型暗号化技術を利用し、ユーザーの手を煩わすことなくバックグラウンドで自動暗号化を行っているため、こうした問題を排除できるとした。
具体的には、SecureCore DSEを社内の全PCにインストールすることにより、セキュアな社内環境を作り出す仕組み。Excel、PDF、CADなど、社内環境で暗号化させたいアプリケーションを決めておけば、社内で利用する該当ファイルはすべて自動暗号化されるため、外部にファイルが流出したとしても中身を見られる心配はないという。
社内では暗号化を意識することなく、特別な操作などをしなくとも暗号化したファイルのままで作業を実行でき、社内ユーザーとファイルを共有する場合でもパスワードを送り合う必要はないことから、利便性を損なわずに利用可能な点が特長。
また外部とのやり取りが必要な場合は、「読み取り専用」「時間制限」「回数制限」「印刷制限」「複製制限」「マシン指定」などのファイル制御をかけることが可能なため、意図しない外部への情報流出や二次漏えいを防止できるとしている。
さらに、PC上で行われた操作ログを収集する「ログ収集・管理」機能も備えており、「外部媒体へコピーしようとしたができなかった」などの、“持ち出ししようとしたができなかった”レベルでの履歴も追跡可能とした。なお、このログ収集・管理機能ではシステム管理者のログも対象になる。
導入形態はオンプレミス型で、サーバーとクライアントエージェント(台数ごと)それぞれにライセンスが必要となる。価格はオープン。