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アズジェント、ディープラーニングを利用したエンドポイント向けの次世代マルウェア対策ソリューションを販売
2017年9月13日 15:25
株式会社アズジェントは13日、イスラエルDEEP INSTINCTと販売契約を締結したと発表した。これに伴い、同社の次世代エンドポイントマルウェア対策ソリューション「Deep Instinct」を販売開始する。
Deep Instinctは、ニューラルネットワークを用いたディープラーニング(深層学習)により、被害が発生する前に脅威を検知・防御するNGEPP(Next Generation Endpoint Protection:次世代エンドポイントプロテクション)ソリューション。リサーチラボ「D-Brain」、管理モジュール「D-Appliance」、クライアントエージェント「D-Client」といった要素から構成されている。
このうちリサーチラボのD-Brainでは、何百万ものマルウェアをディープラーニングによって繰り返し学習しており、マルウェアに対する高い検知率を実現。学習によって得られた結果は、3カ月ごとに予測モジュールに反映される。
2つ目のD-Applianceは、D-Brainの作成した予測モジュールを各端末に配布し管理する役割を担う。Microsoft Azureをはじめとするクラウド、オンプレミスの双方で動作し、クラウドを使用する場合、ネットワーク構成を変更することなく低コストで導入できるとした。
なお、D-Appliance単体での管理も可能だが、Microsoft Azureの管理ソリューションであるOperations Management Suite(OMS)と連携させると、各エンドポイント上のDeep Instinctと、ほかのMicrosoft Azure上のセキュリティや運用のログを収集し、一元管理することもできる。
クライアントに導入されるD-Clientは、既知・未知にかかわらず、マルウェアがエンドポイントで実行される前にリアルタイムで検知し、動作をブロックする役割を担う。パターンファイルを利用する一般的なウイルス対策製品はひんぱんにアップデートを行うのに対し、予測モジュールの配布は3カ月ごとのため、オンライン、オフラインにかかわらず長時間使用できる点が特長だ。さらに、Windows Defenderをはじめとする、主要なウイルス対策製品との併用に対応しており、これによって高い検知率を実現可能としている。
D-Clientの対象環境は、WindowsがWindows 7以降のクライアントOS、Windows Server 2008 R2以降のサーバーOS。このほか、iOS 8.0以降、Android 4.4以降もサポートする。
アズジェントでは、D-Clientを日本語化したDeep Instinct(Microsoft Azure対応版含む)を11月より販売開始する予定。価格は、100端末の場合で1端末あたり年間8500円(税別)からとなる。