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CTC、SNSアカウントを利用した会員登録やログインを可能にするID管理基盤の構築サービスを提供開始

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は6日、SNSのアカウントを利用した会員登録やログインを可能にするID管理基盤の構築サービスを開始した。大学や公衆サービスを提供する自治体、B2Cのウェブサービスを提供する企業などに向けて提供し、1年間で30件の受注を目指す。

 今回、CTCが提供するサービスは、大学や自治体、企業などのウェブサービスに対して、Facebook、Twitterなどに加え、日本国内で利用者の多いLINEやYahoo! JAPANなどのアカウントで、会員登録やログインを可能とするID管理基盤を構築するもの。

 ウェブサービスへの会員登録が手軽になることで、登録途中での離脱を防ぎ、会員数の拡大につなげる。また、組織が管理するアカウントにユーザーが自身のSNSアカウントをひも付けることで、ログインの利便性を向上させられる。例えば、大学では、SNSアカウントを使用した学内のサイトへのログインに加えて、学内で利用するグループウェアなどのアプリケーションとも連携し、SNSアカウントによるシングルサインオン環境を構築できる。

 さらに、ユーザーごとのSNS環境に応じて必要な情報を通知することができ、メッセージの未読を防いだり、SNS情報をもとにした適切なレコメンデーションも実現する。例えば、店舗が提供する公衆Wi-Fiへの接続でサービスを使用することで、メッセージやクーポンの配信により、新たな接客機会の増加を図れるとしている。

 CTCは、マイクロソフトのクラウド型ID管理ソリューション「Microsoft Azure Active Directory B2C(以下:Azure AD B2C)」に、近日追加予定の機能を使用して、国内ユーザー向けにサービスを開発。今後もマイクロソフトと共同で、Azure AD B2Cで使用できるSNSを拡充し、サービスの利便性向上に貢献するとしている。