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企業管理外のクラウド利用を可視化しセキュリティ向上を支援、ネットワンの新サービス

 ネットワンシステムズ株式会社(以下、ネットワン)は6日、企業管理外のクラウド利用を可視化するサービス「CASBサービス Shadow IT 可視化メニュー」を発表した。米Skyhigh NetworksのCASB(Cloud Access Security Broker)ソリューションと、ネットワン独自の運用・最適化サービスを組み合わせて提供する。

 近年、手軽に利用できるクラウドサービスの増加に伴い、企業が管理・把握していないクラウドを社員個々が利用する“シャドーIT”がセキュリティの観点などから問題となっている。このサービスでは、企業が管理していないクラウドサービスの利用状況を可視化するとともに、推奨対策を提示することで、企業におけるセキュリティ向上を支援するという。

 具体的には、利用しているクラウドや利用者を可視化する「シャドーIT可視化機能」を提供する。この機能では、2万以上のクラウドを判別可能となっており、利用しているクラウドと利用状況を可視化することによって、対策優先度の判断を支援できるとのこと。

 可視化された状況はWebポータルで簡単に確認可能。利用中のクラウドをデータ保管/資料共有/SNSなどの機能別で分類するほか、クラウド単位で、Active Directoryと連携して利用ユーザーを把握したり、インバウンド/アウトバウンドの通信量を把握したりすることもできる。さらに、利用中のクラウドのリスクを50項目にわたって分析し、10段階で分類する機能も備えた。

管理画面のイメージ

 また、シャドーITの可視化情報をもとに、「遮断を推奨」「内容や利用理由の調査を推奨」などのセキュリティ対策を四半期単位で提言するレポート機能を搭載。特に危険度の高いクラウドの概要と想定されるリスク、利用頻度の高いクラウド、危険度別・機能別のクラウド数や、前回レポート時からの傾向変化なども報告する。加えて、運用管理を支援するテクニカルサポート(サービスデスク)を用意されているとのこと。

 なお今後は、企業が許可するクラウドについても、高度なセキュリティを付加することで活用促進を支援するメニューを追加する予定。

 価格は、1ユーザーあたり年額5040円(税別)からで、別途初期費用が必要となる。ネットワンでは、大規模企業、自治体、サービス事業者を主な対象として販売を進める考えで、初年度に3億円の売上を目標としている。