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NTTテクノクロス、双方向サイネージに4つのオプション機能を追加 SNS連携などを可能に

 NTTテクノクロス株式会社は30日、スマートフォンなどの情報端末間で情報を共有できる双方向サイネージ「BizFront/RIC(ビズフロント/リック)」において、4つのオプション機能を販売開始すると発表した。

 BizFront/RICは、サイネージ上の情報は最小限に抑え、来訪者のスマートフォンやタブレットに詳細情報を表示させることで、多様な情報を提供できるデジタルサイネージソリューション。スマートフォンやタブレットにはアプリをインストールする必要はなく、Webブラウザだけで閲覧できるほか、外国人来訪者に向けた多言語対応も行っている。

 今回はまず、サイネージによるコミュニケーションをより活性化できる「SNS連携」「チャット連携」を提供する。SNS連携では、運用者がSNSに投稿された写真など「旬」な情報をサイネージに配信でき、視聴者は投稿の付加情報を手元のスマートフォンで閲覧可能。サイネージでの情報発信だけでなくSNSでの情報提供を行うことにより、提供者の負担だったコンテンツ製作の手間を軽減しつつ、視聴者の反応を取得することで、視聴者間のコミュニケーション活性化に貢献できるとした。

SNS連携のイメージ

 チャット連携は、オフィス内での情報発信ツール(オフィスサイネージ)としての活用を支援する機能。運用者がサイネージで情報発信すると、オフィス外にいる社員のスマートフォンに対しても、チャットアプリを通じて情報が発信される仕組みで、NTTテクノクロスのチャット製品「TopicRoom」との連携で実現される。

 また、3つ目の新機能である「最適コンテンツ配信」機能は、天候や時間帯、商品の売上状況などの条件から、サイネージに表示するコンテンツを動的に変更できるAPIを提供するもの。運用者があらかじめ設定した条件をもとに、視聴者やその場の状況に応じた最適なコンテンツを動的に表示する、といったカスタマイズが可能になる。

 例えば、商業施設であれば、運用者が天候ごとに配信する商品のコンテンツを設定することにより、本製品と連携するひかりサイネージなどから取得可能な天候情報を利用して、天候に合った商品のコンテンツをサイネージに自動配信できる。

 4つ目の「災害時対応(災害時画面自動切替/タブレット情報共有)」では、災害などの緊急時に、緊急情報提供システムと連動し、自動的にサイネージの画面を緊急情報画面に切り替えられる。あわせて、タブレットが専用サーバーの代わりとなってタブレット間での情報収集を行い、サイネージに情報を表示する機能も提供されるとのこと。

 価格(税別)は、SNS連携が月額9800円/ディスプレイ、チャット連携が月額750円/スマートフォン、最適コンテンツ配信が月額1万円/ディスプレイ。災害時対応は、災害時画面自動切替機能が月額5000円/ディスプレイで、タブレットでの情報共有は月額1万/タブレット2台。いずれのオプションも、別途、BizFront/RICの費用が必要になる。