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ゾーホー、クラウド型人事・勤怠・工数管理サービス「Zoho ピープル」日本語版を提供開始

 ゾーホージャパン株式会社は23日、総務人事業務に関するデータの集約・管理のためのクラウドサービス「Zoho ピープル」日本語版の提供を開始した。

 基本的なデータの管理が可能な無料プランは、5ユーザーまで、期間制限なしで利用が可能。有料プランは、5ユーザーまでの「スタートアッププラン」が月額9ドル、10ユーザーまでの「ベーシックプラン」が月額19ドル、25ユーザーまでの「スタンダードプラン」が月額49ドル、50ユーザーまでの「プレミアムプラン」が月額99米ドル、100ユーザーまでの「エンタープライズプラン」が月額199ドル。

 Zohoピープルは、人事・勤怠・工数などの基本データの管理のほか、独自のデータ管理フォームの追加、通知やデータの更新の自動化、レポートなどの機能を備え、クラウド上でのデータの一元管理や人事総務業務の生産性向上を支援する。

 人事管理機能では、従業員のプロフィールや資格・スキルなどの基本データに加え、自社独自のデータも追加が可能。さまざまなファイルなどに分散しているデータを統合して、一元的に管理できる。組織構造もツリー形式で視覚的に表示でき、検索も可能。データの変更履歴は自動で記録され、後から変更内容を確認できる。

 出退勤・休暇管理については、ウェブやモバイル端末から出退勤日時を打刻でき、記録した内容は一覧で確認が可能で、エクスポートも可能。休暇の種類のカスタマイズや申請管理も行える。また、最低勤務時間やデータの編集権限などを、従業員ごとに設定することもできる。

 工数管理機能は、プロジェクト・案件や業務・タスクごとに工数を記録でき、工数はタイマーでも記録できるため、入力の手間を省ける。クライアント、プロジェクト、業務の種類ごとに工数のレポートを作成して分析することもできる。

 申請管理機能では、出退勤や休暇をはじめとする組織内の申請の管理に対応。承認経路を設定し、承認作業や承認状況の確認を効率化できる。承認の適用条件、申請や承認時の通知などもカスタマイズでき、標準のフォームだけではなく、独自の申請フォームを作成して承認経路を設定することもできる。

 評価管理では、目標を設定し、進捗の管理が可能。自己評価と上司評価のそれぞれを記録し、比較できる。定期的な評価の他、随時フィードバックを送信する機能も備え、評価のタイミングに限らずリアルタイムでフィードバックが行える。

 カスタマイズにも対応し、ドラッグ&ドロップでフォームに項目を追加することや、項目を並べ替えることが可能。通知に使用するメールのテンプレートや差し込み文書のテンプレートもカスタマイズ可能で、サインインに使用するURLに独自ドメインを使用することもできる。

 権限管理機能も備え、フォームや項目ごとにアクセス権限の設定が可能。表示のみ、表示も編集も可能といった操作の内容も設定できる。

 規程集や通達事項、申請書類のテンプレートなど、総務人事関連のファイルをアップロードして管理できるファイル管理機能も搭載。ファイルのアクセス権限は個人単位や役職単位で設定できる。

 内容の投稿時に特定の従業員に対して通知するメンション機能も備え、投稿内容は時系列で表示され、スレッド形式でコメントを投稿・確認したり、「いいね!」を付けることができる。

 レポート・分析機能では、人事・勤怠・工数をはじめとするデータをもとに、グラフやピボットテーブルを作成できる機能を搭載。分析対象のデータや期間のカスタマイズにも対応する。

 ワークフローやウェブ通知などの機能により、データの追加や編集時に条件を指定して他のサービスやシステムにデータを送信することや、APIによる連携にも対応する。

 ゾーホージャパンでは、7月13日にクラウド型採用管理サービス「Zoho リクルート」日本語版の提供を開始しており、今回のZoho ピープル日本語版の提供により、入社前から入社後までの業務フローを的確にカバーし、総務人事業務における紙やファイルの分散・重複・紛失による業務効率の低下の解決を目指すとしている。