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エレコム、高性能CPU搭載で処理能力を向上させたLinux搭載NAS新製品7シリーズ

 エレコム株式会社は8日、高性能CPUを搭載し、処理能力を向上させたLinux搭載NASの新モデル7シリーズを発表した。8月下旬から順次発売する。

 新製品は、Annapurna Labs製CPUを採用することで、従来製品のLinux搭載NASと比べて大幅なスピードアップを実現。Western DigitalのNAS専用HDD「WD Red」を全モデルで採用し、長時間・連続稼動においても高い信頼性と安定動作を確保した。

 Active Directoryと連携し、ワークグループだけではなくドメインに参加しているユーザーに対してのアクセス権が設定可能。AES 256bitハードウェア暗号化エンジンを搭載し、NASボリュームの全暗号化をしつつも処理速度を落とすことのない性能を発揮する。USBメモリを暗号化キーとすることでNAS本体と暗号化キーを別々とし、より強固なセキュリティを提供。RAIDアクセラレーター搭載で、従来製品に比べRAID5/6使用時のRAID構築時間を約20%短縮する。

 新製品のラインナップと価格(税別)は、ラックマウントタイプ(1U4ベイ)でオプションモジュールにより10GbEにも対応する「NSB-7A4RLシリーズ」は、4TBモデルが16万9000円、8TBモデルが18万7000円、12TBモデルが22万円、16TBモデルが25万円。発売予定は9月。

 ラックマウントタイプ(1U4ベイ)でGbE対応の「NSB-5A4RLシリーズ」は、4TBモデルが15万5000円、8TBモデルが16万5000円、12TBモデルが19万3000円、16TBモデルが24万8000円。発売予定は今秋。

NSB-7A4RLシリーズ
NSB-5A4RLシリーズ

 ボックスマウントタイプで5ベイ(1ベイ空き)の「NSB-7A5BLシリーズ」は、4TBモデルが13万9000円、8TBモデルが17万9000円、12TBモデルが19万5000円、16TBモデルが23万9000円。発売予定は9月。

 ボックスマウントタイプで4ベイ(2ベイ空き)の「NSB-7A4BLシリーズ」は、2TBモデルが7万8000円、4TBモデルが9万8000円、6TBモデルが11万9000円、8TBモデルが14万1000円。発売予定は8月下旬。

NSB-7A5BLシリーズ
NSB-7A4BLシリーズ

 ボックスマウントタイプで4ベイの「NSB-5A4BLシリーズ」は、4TBモデルが11万9000円、8TBモデルが12万9000円、12TBモデルが14万5000円、16TBモデルが19万1000円。発売予定は今秋。

 ボックスマウントタイプで2ベイの「NSB-5A2BLシリーズ」は、2TBモデルが6万4000円、4TBモデルが8万9000円、6TBモデルが9万9000円、8TBモデルが11万5000円。発売予定は今秋。

NSB-5A4BLシリーズ
NSB-5A2BLシリーズ

 ボックスマウントタイプで1ベイの「NSB-5A1BLシリーズ」は、1TBモデルが4万6800円、2TBモデルが5万3820円、3TBモデルが6万1120円、4TBモデルが7万4720円。発売予定は今秋。

NSB-5A1BLシリーズ

 性能面の強化に加え、管理者の負担を軽減し、効率の良い管理を実現する各種サービスを用意。同社従来品(NSRシリーズ)にあった機能をパワーアップしたアプリケーション追加機能「AppCenter」を搭載し、NAS導入後も社内の追加要望に応じた、さまざまな機能やサービスを追加できる。

 クラウド型のNAS状態管理サービス「NASみる」に対応し、インターネット経由でNASの稼動状態を確認することができ、障害予防や障害時の復旧をサポートする(9月末提供予定)。クラウドバックアップ機能「NetStorBackup」は、Amazon S3やMicrosoft Azureへのバックアップに対応し、災害時のデータ保全をサポートする(12月末提供予定)。

 このほか、ネットワークカメラ録画・管理機能「NVRステーション(仮)」により、遠隔地に設置された複数台のネットワークカメラのライブモニタリングや動画の録画・再生などが可能(12月末提供予定)。さらに今後も、順次新しいサービスを提供予定としている。