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アライドテレシスとイードクトルが共同ソリューション提供へ、二要素認証でなりすましを防止

 アライドテレシス株式会社と株式会社イードクトルは11日、イードクトルの医療機関向け認証ソリューション「Taikoban」と、アライドテレシスのSDN/アプリケーション連携ソリューション「Secure Enterprise SDN(SES)」を連携させると発表した。両社では10月までのサービス提供を目指して、共同で開発検証を行っていく。

 イードクトルのTaikobanは、端末利用者の個人認証を行うシステム。「いつ」「だれが」「どの端末を」利用したかという情報を収集するとともに、Windowsログオンと同等のセキュアな環境を提供するという。また、二要素認証に対応するほか、ローカルPCと仮想環境にまたがったシングルサインオン(SSO)も実現可能とした。

 一方、アライドテレシスのSESは、SDN技術をエンタープライズ市場に適応させ、企業向けアプリケーションとネットワークを連携/連動させることにより、ネットワーク運用管理にかかる工数/コストの削減、およびセキュリティの強化を実現するソリューション。

 今回は、Taikobanの管理下にあるデバイス情報をもとに、SESによるネットワークのアクセス制御情報を自動設定し、Taikobanの管理対象端末のみ情報系、または医療ネットワークへのアクセスを許可できるようにする。また、設定を自動化することによる運用効率の向上を実現。さらに、別途SESにてネットワーク利用時間や利用ロケーションを設定すれば、さらに細かいアクセス制御を行えるとした。

 あわせて、生体認証によってなりすましを防止し、ネットワークセキュリティの強化を図るとのこと。SESでは、ログオンユーザーにアクセス権のある仮想ネットワーク(VLAN)を動的に割り当てられるが、この機能と二要素認証に対応した「Taikoban」の認証機能を連携させ、Windows端末へログオンしたユーザーを特定した上でVLAN切り替えを行うようにする。これにより、本人を確実に特定した上でネットワークへのアクセス権を与えられるので、ネットワークセキュリティの強化が図れるとした。