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ベリサーブ、テスト管理クラウドサービス「QualityForward」

 株式会社ベリサーブは10日、ソフトウェアテストの進ちょくをリアルタイムで集計・管理するクラウドサービス「QualityForward」を、同日より提供開始すると発表した。価格は、月額8万円(税別)からの従量制契約、または利用料金固定の一括契約となる。

 QualityForwardは、クラウド上でテストの進行状況を入力・集計・管理可能できるサービス。共同で作業するためのプログレスバー(進ちょくバー)機能や、Webブラウザ上で簡単にスプレッドシート形式のページ編集を行える機能を備えており、複数のテスト実行者による同時編集と、進行状況の自動集計を実施できる。

テスト成分を表示したプログレスバー

 集計機能では、テスト実行の進展やバグの登録/修正の予定実績設定および実績値を、各種システムから取得可能。描画されたグラフを要素ごとに表示し、特定の期間をズームして表示するといった機能も備えている。

 また、テストの進行状況とバグ登録・修正状況の予定実績を折れ線グラフで集計・表示でき、テストの進展やバグの検出が予定とどの程度乖離(かいり)しているかを、トレンドで把握可能とした。

収束曲線グラフ:予想バグ曲線と実績の設定

 なお、使い慣れたスプレッドシート形式を保ったまま、ブラウザ上で編集およびテスト実行できる点も特徴で、ライブラリのチューニングにより、大規模テスト実行時の処理パフォーマンスが高く、同等のデータ量であれば表計算ソフトより高速に動作とのこと。さらに、インポートするテストケースや、テスト結果を記入する列の自由定義、フィルタや列幅変更、編集時の行挿入など、現場の担当者が使用する際に気になる部分をきめ細かにフォローするとしている。

 こうした機能を利用することで、主にテスト管理者またはプロジェクト管理者が行っていたテスト結果ファイルの集約・集計にかかる工数を削減。処理の自動化により、集計時の人為的ミスが削減される点もメリットという。また、管理者がリアルタイムで作業の進行状況を確認できるため、作業が止まっていたりペースが落ちたりしている状況を一目で把握し、対策をとることも可能になるとのことだ。