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機器オペレーターが自ら機器をメンテ――、スマートグラス活用の遠隔作業支援システムを実証実験

NTTデータ ニューソン、ヨシダ印刷、NTTデータ北陸の3社

 株式会社NTTデータ ニューソン、ヨシダ印刷株式会社と株式会社NTTデータ北陸は3日、NTTデータ ニューソンのソリューション「スマートグラスを活用した遠隔作業支援システム」の実証実験を同日より開始すると発表した。

 「スマートグラスを活用した遠隔作業支援システム」は、株式会社NTTデータのR&D成果を活用して開発した業務支援ソリューション。

 これまでの同システムは、機器メーカーの保守サービス員がスマートグラスを装着・操作し、同メーカー内からの指示・サポートを遠隔地より受ける、といった状況で活用されてきた。

 しかし今回の実証実験では、生産現場で各種機器を利用しているユーザー側の機器オペレーターがスマートグラスを装着し、遠隔地にいる機器メーカーの保守サービス員から指示・サポートを受けて、機器交換などのメンテナンス作業をスムーズに実施できるかどうかを検証する。

 ユーザー側での作業が実現すると、機器メーカー側は全国に納品されている機械・設備のユーザーへ、自社の熟練技術者の高レベルなサポートを迅速に提供可能になるとともに、熟練技術者の移動時間や費用を低減させることで、サービスレベルの向上が見込めるという。

 一方ユーザー側では、現場の機器オペレーターのノウハウレベルに左右されず、機器の早期復旧を行えるようになるため、双方にとって大きなメリットがあるとのこと。

 利用場所はヨシダ印刷の工場(金沢市)で、期間は7月から12月の約6カ月間を予定する。

スマートグラスを装着した機器オペレーター

 なおNTTデータ ニューソンは、今回の実証実験で得られた情報をシステムにフィードバックし、機能の改善を行うとともに、印刷業界での事例をほかの製造現場にも展開する考え。またヨシダ印刷グループでは、実証実験終了後、実運用に向けた修正を行った上で、拠点である北陸地方において、同システムの営業販売を行うための業務提携を、NTTデータ北陸、NTTデータ ニューソンと進めるとしている。