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CTC、基幹系特化型IaaS「CUVICmc2」をSAPの検証センター「COIL Tokyo」に提供

 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)は12日、SAPジャパン株式会社の開発検証センター「CO-Innovation Lab(COIL) Tokyo」において、基幹系特化型クラウドサービス「CUVICmc2」を用いた検証サービスを、同日より開始すると発表した。

 SAPの「COIL」は、SAPが顧客やパートナーと共同で開発・検証作業を行うためのグローバルな組織・施設。COIL Tokyoでは、SAPの最新技術や製品と、他社の製品やソリューションとの組み合わせについての検証を行えるほか、2015年には、日本におけるIoT活用やインダストリー4.0の実現を支援するため、COIL Tokyo内に「SAP Industry 4.0 Co-Innovation Center powered by COIL Tokyo」を開設している。

 一方、CTCが提供する「CUVICmc2」は、SAPソリューションをはじめとする基幹系システムに特化したIaaS。米Virtustreamの独自技術を活用し、パフォーマンスに対する保証、高セキュリティ、実使用量の従量課金を実現しているという。

 近年、基幹システムでのクラウド利用の検討や、既存のオンプレミス環境とクラウド環境との連携を検討する企業が増えていることから、今回、COIL TokyoのデータセンターとCUVICmc2のシームレスな連携検証を開始したとのこと。

 今後CTCとSAPジャパンは、COIL Tokyoにて、さまざまな検証をパートナー企業と共同で進めていく。例えば、COIL Tokyoを活用しSAP HANA、SAP S/4HANAなど、SAP Business Suite powered by SAP HANAのインフラにフォーカスした最新技術の共同検証を実施したり、SAP S/4HANAへのマイグレーション等のシステム移行やDRなど実際の使用を想定した検証を行ったりするとした。

 このほか、COIL TokyoとCUVICmc2を連携させたIoTデモシステムの構築、COIL Tokyoを通じた、グローバルでのクラウドソリューションの開発も実施する。クラウドソリューション開発については、グローバライゼーション、IoTプラットフォーム、IoTアプリケーションサービスなど、SAPのドイツ本社や各国の開発部署と協業し、付加価値の高いクラウドソリューションの開発を目指す考えだ。