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日本IBM、明治安田生命の新保険事務システム基盤を構築

メインフレームとIBM BPMで事務プロセスの一元的な管理を実現

 日本アイ・ビー・エム株式会社は15日、明治安田生命保険相互会社(以下、明治安田生命)の保険事務システム基盤を刷新したと発表した。同システム基盤は3月27日より稼働を開始している。

 新保険事務システムは、保険契約の契約時や契約後の各種手続き、保険金・給付金の支払いといった生命保険事務の全業務を対象としたもので、約5000ユーザーが利用している。今回は、IBMのメインフレーム「IBM z Systems」上にLinux区画を追加し、その上で同システムを実装した。

 これによって、従来の保険事務システムと比べ、各案件の処理の迅速化および工程管理の高度化を実現。また、作業の進ちょく状況を把握できる“処理の見える化”や、業務分析による効率的な事務運営を支援するという。さらに、開発効率化の仕組みや簡易的に業務を追加するためのフレームワークにより、新業務の追加開発を短期で行えるようになったとのこと。

 あわせて今回は、顧客満足度の向上を図るため、保険契約や事務ごとに記載していた署名を一括して行えるような取り組みも実施している。

 加えて、新保険事務システム基盤ではWeb技術を活用し、将来の新技術の採用にも容易に対応できるような工夫も行われた。このため、柔軟な働き方を導入する際にもITの観点で幅広い検討が可能になったとしている。

 なお、ソフトウェアについては、ビジネスプロセスの可視化と効率的な一元管理を支援する「IBM Business Process Manager(BPM)」を採用。事務処理工程を最適化し、業務の効率化や処理の可視化を図れたとのことだ。