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富士通、Cloud Lendingのレンディング/リーシング業務向けクラウドサービスを販売

 富士通株式会社は15日、米Cloud Lending Solutions(以下、Cloud Lending)が開発した、レンディング業務(貸金業務)とリーシング業務(リース業務)向けSaaS「CLシリーズ」に、技術者による導入支援や運用をサービスとして付帯したソリューションの販売を開始した。提供価格は個別見積もり。

 CLシリーズは、レンディング業務やリーシング業務に関する、申し込みから審査、契約、回収までの一連の業務プロセスを電子化し、SaaS型で提供するサービス。

 あらかじめ設定したスコアリングモデルを基準に、貸出先の申込情報に対する審査を自動で行い、その審査に基づいた契約締結までのプロセスを管理する「CL Originate」や、契約の種類に応じて貸出先ごとの契約の進捗や貸出金の請求・回収状況を管理する「CL Loan」「CL Lease」、債権回収の延滞状況を管理する「CL Collections」を提供。さらに、出資者を募って収集した資金を貸し出し、回収した資金を出資者へ返済するクラウドファンディング事業に対応する「CL Marketplace」も含めた5つのモジュールで構成され、必要なモジュールを必要なライセンス数から選択できる。

 富士通では、金融システムの構築実績と金融業務のノウハウを生かし、CLシリーズに顧客システム環境に合わせた導入支援や運用といったトータルなサポートを組み合わせて提供する。これにより、オンプレミス環境で構築されている伝統的なレンディング業務、リーシング業務向けシステムを迅速にクラウドシステムへと移行でき、Fintechを活用して新たにレンディング業務やリーシング業務に参入する場合でも、高品質な業務システムを短納期かつ低コストで立ち上げられるとしている。

 ソリューションについては、弥生株式会社の子会社であるALT株式会社が、国内で初となる採用を決定。ALTでは、ソリューションで独自のオンラインレンディング事業を立ち上げ、2017年10月をめどに試験的融資を開始する予定。

 富士通では日本国内での展開に続き、各国の言語や法律に合わせたローカライゼーションを進め、まずはアジア太平洋地域向けにソリューションを展開し、その後グローバルに提供地域を拡大していく。