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富士通、金融機関向けFintechソリューションの展開で米Cloud Lendingと協業

 富士通株式会社と米Cloud Lending Solutions(以下、Cloud Lending)は12日、Cloud Lendingが開発したFintechソリューションであるクラウドベースかつエンドツーエンドのレンディング(資金の貸し手と借り手をつなぐ金融サービス)とリーシング(比較的長期間の賃貸借取引行為)のプラットフォームを、全世界の金融機関に提供する戦略的パートナーシップに関するMOUを締結したと発表した。

 ソリューションは、レンディング業務やリーシング業務に関わる営業活動(Origination)、引受け(Underwriting)、サービス管理、債権回収(Collection)といった一連の流れを電子化したクラウドサービス。ソリューションにより、顧客の伝統的なレンディングビジネスを、最先端のクラウドシステムに迅速にアップグレードする。ソリューションに含まれるCL Originate、CL Lease、CL Loan、CL Collectionsの各機能はSalesforce.com上で稼動し、中小から大企業までビジネス規模を問わずに対応できる。

 富士通とCloud Lendingでは、Salesforce.comのサービスを活用している顧客、事業地域の拡大や金融商品の拡充を検討している顧客に向け、まず日本国内およびASEAN地域からソリューションの提供を開始。その他の地域にも順次展開する。今後の展開にあたっては、米Fujitsu Laboratories of Americaが支援を行い、パートナーシップのさらなる強化を目指す。

 また、富士通では今後、Fujitsu Laboratories of Americaとともに、ソリューションに金融分野における業務知識やシステム構築のノウハウを加え、ローカライゼーションと顧客の既存システムとの連携支援を行うとしている。