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NTTデータ、金融機関とFintech企業との連携に向け、各種APIを提供するクラウドサービス「OpenCanvas」

 株式会社NTTデータは12日、金融機関とFintech企業との連携に向け、各種APIを提供するクラウドサービス「OpenCanvas」を開発し、2017年9月の提供開始を目指すと発表した。

 OpenCanvasは、全国ほぼすべての金融機関が利用する「ANSER」が持つ、本人認証機能や金融機関システムとの接続基盤を活用し、各種APIやAPIの管理機能などを提供するサービス。Fintech関連技術を有する企業と金融機関サービスを、APIを通じての連携を可能にすることで、新たなFintechサービスを効率的かつスピーディーに提供できるようにする。

 全国ほぼ全ての金融機関で利用されているANSERを活用することで、API提供の際に必要となる本人認証機能、API管理基盤、インターネットとの接続基盤、金融機関システムとの接続基盤について、既存設備の流用が可能となり大幅なコスト削減と迅速なサービス提供が可能となる。

 OpenCanvas上に、各金融系APIを集約し、API仕様を一定のルールのもと共通化する。これにより、Fintech企業にとっては、複数の金融機関と接続する際に、個別の金融機関のAPI仕様に合わせた開発が不要または最小化が図れるため、効率的な開発が可能となる。金融機関にとっても、OpenCanvasのAPI仕様に対応したFintech企業が増加することで、多彩なFintechサービスの展開が可能になる。

 IPS(侵入防止システム)や、WAF(ウェブアプリケーションファイアウォール)を備え、サイバー攻撃にも対応した高セキュリティー性、高信頼性を確保。これを、各金融機関が共同利用できる「プライベートクラウド」として提供することで、金融機関、Fintech企業が安心・安全かつ安価に利用できるとしている。