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富士通、現場コミュニケーションの活性化を支援する「スマートコミュニケーション」

 富士通株式会社は11日、IPトランシーバーとビジネスSNSサービスにより、さまざまな現場でのコミュニケーションの変革を実現するソリューション「FUJITSU IoT Solution Smart Communication(以下、スマートコミュニケーション)」の提供を開始した。

 ソリューションでは、クラウドベースのIPトランシーバーと、チャットや写真を活用したマルチメディアなビジネスSNSサービスをスマートフォン1台に集約。これらを利用するために必要となるスマートフォン端末の準備から、初期導入・運用支援・保守サポートまでをトータルで提供する。

 IPトランシーバーサービスは、専用のトランシーバーではなく、株式会社シアンス・アールが提供するスマートフォンアプリ「Aldio クラウド 」を使用。グループ内の一斉通話や、指定した相手との個別通話ができ、通話を自動的に録音し、いつ、誰が、何を話したかを通話履歴から本人や管理者が確認できる。

 ビジネスSNSサービスについては、ワークスモバイルジャパン株式会社が提供する「LINE WORKS」を採用。チャット(トーク)機能で、1対1または目的別に設定したグループメンバー間でのメッセージやスタンプ、写真によるコミュニケーションが可能。掲示板(ホーム)機能で、情報交換や意見交換を行うこともでき、このほか管理機能としてメンバー管理機能、利用履歴のモニタリング機能などを備える。

 デバイスについては、法人向けSIMフリースマートフォン「ARROWS M357」を、デバイスLCM(Life Cycle Management)やMDM(Mobile Device Management)サービス込みの月額レンタルで提供する。導入時のアプリケーションのインストールや設定、故障時の保守サポート、機種の切り替えから回収まで、端末利用のライフサイクルを通じて富士通が統合的に管理する。

 利用シーンとしては、業務用トランシーバーや携帯電話など、相手によって複数の手段を使い分ける必要があり、コミュニケーション手段が煩雑になっている現場を想定。提供を開始する「スマートコミュニケーション」では、利用者はスマートフォン1台でさまざまなコミュニケーション手段を利用でき、端末の導入・保守・運用までトータルで提供するため、管理者の負担も軽減されるとしている。

サービスの提供価格(税別)は、IPトランシーバー基本サービスが1IDにつき月額1000円、ビジネスSNS基本サービスが1IDにつき月額300円など。スマートフォンレンタル込みで、10ID、IPトランシーバー・ビジネスSNSを1カ月間利用可能な「パイロットパック」も9万8000円で販売する。