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富士通、ハイブリッドストレージ「ETERNUS DX S4」の3製品を発売

エントリー向けながらもミッドレンジクラスの高い運用性を実現

 富士通株式会社は10日、ハイブリッドストレージ「FUJITSU Storage ETERNUS DX series」において、最新の「ETERNUS DX S4シリーズ」を発表した。「ETERNUS DX60 S4」「同 DX100 S4」「同 DX200 S4」の3製品を、全世界で販売開始する。出荷開始はいずれも5月31日の予定。

 ETERNUS DX S4シリーズは、HDD/SSDの双方に対応したハイブリッドストレージシステム。今回提供する3製品は、いずれも導入コストを抑えたエントリークラスの位置付けとなるが、高性能CPUの採用、従来比最大4倍となるメモリ搭載量の拡張、アクセスインターフェイスの高速化などにより、基本性能が強化されているという。

 また、ミッドレンジクラスの高い運用性を実現している点も特徴で、ストレージ容量の仮想化により、未使用領域の効率的な有効活用を可能にするシンプロビジョニング、優先する業務の目標性能を設定してストレージ内部のリソースを最適配分する自動QoS、仮想マシン単位での状況監視やバックアップを可能にするVVOLといった機能を利用できる。

 さらに、データアクセスの頻度が高いシステムでは、SSDやHDD上のデータを最適な格納先に再配置するストレージ自動階層制御機能を、時間帯によるアクセスの偏りが顕著なシステムでは、アクセス閑散期にHDDへの電力供給を停止できるMAID機能も利用可能とした。

 価格(税別)は、ドライブ数2~24(最大240TB)、システムメモリ8GBのDX60 S4が81万8000円から。ドライブ数2~144(最大2211TB)、システムメモリ32GB(最大)のDX100 S4が206万5000円から。ドライブ数2~264(最大4055TB)、システムメモリ64GB(最大)のDX200 S4が525万1000円から。

 なおDX200 S4では、データをHDDやSSDに書き込む前の重複排除処理や圧縮機能を標準でサポートしており、バックアップ用途だけでなく、運用系のプライマリデータに対しても格納容量を最大75%削減可能とのことだ。

DX200 S4