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Red Hat、コンテナアプリケーションプラットフォーム「OpenShift Container Platform 3.5」を提供
2017年5月1日 15:01
米Red Hatは4月13日、エンタープライズ向けのKubernetesネイティブなコンテナアプリケーションプラットフォーム「Red Hat OpenShift Container Platform」の最新版となるバージョン 3.5の提供を開始した。
Red Hat OpenShift Container Platform 3.5は、ミッションクリティカルな部分でクラウドネイティブなアプリケーションを積極的に利用できるようにすると同時に、従来型のビジネスアプリケーションのサポートを拡大することで、既存のIT資産を維持することを支援する。
Red Hatは、DockerおよびKubernetesのオープンソースプロジェクトの主要コントリビューターとして、Kubernetes 1.5をベースとしたエンタープライズ対応コンテナプラットフォーム、Red Hat Enterprise Linux、Dockerコンテナランタイムを、最新バージョンのコンテナアプリケーションプラットフォームとして提供する。
Red Hatでは、クラウドネイティブアプリケーション戦略は、ミッションクリティカルなサービスを構築するため企業内で牽引される一方で、既存のIT資産の利用も継続する必要があると説明。既存のアプリケーションが取り残されることなく、レガシーとコンテナ化されたアプリケーションの両方を管理するために、共通化された方法を使うことが必要だとして、Red Hat OpenShift Container Platform 3.5では新機能により幅広いアプリケーションサポートを拡張するとしている。
Kubernetesは、すでに統合されたストレージオーケストレーション、SQLデータベースサービス、メッセージキューなどのステートフルサービスをサポートしているが、さらにその他のサービスを管理するためには、より多くの機能を必要とする。
新バージョンでは「Kubernetes StatefulSets」により、従来の仮想マシンまたは物理サーバーでサービスを運用することに代わり、Kubernetesが提供するサービスのスケーリングや状態管理の機能をコンテナとして実行する、従来のステートフルなサービスをもたらすことが可能となる。現在、KubernetesのStatefulSetsはTech Previewとして利用できる。
Red Hat OpenShift Container Platformでは、Red Hat JBoss Enterprise Middleware製品群を含む、従来のJava EE アプリケーションを実行するためのプラットフォームを提供している。
新バージョンでは、新しいJavaの実行環境として利用可能なコンテナイメージをクラウドネイティブワークロード用に提供。エンタープライズの開発者が、新しいクラウドネイティブJavaアプリケーションのコーディングに集中できるようにするとともに、OpenShiftのsource-toimageの機能を利用して、コンパイル、ビルドと最終的に実行可能な成果物としてアセンブルする機能を提供する。また、最新バージョンでは、Redis、MySQL、PHP など厳選された最新版を含む安定した開発ツールと言語を包含したRed Hat SoftwareCollectionsにも対応している。
また、新バージョンではコンテナセキュリティを強化。期限切れの証明書に基づいて警告を与える機能や、セキュリティ証明書を更新する機能など証明書管理を強化。アプリケーションをデプロイするときのパスワードなど機密情報を管理するのに使用されるSecretの利用について、より細かな制御を可能とした。