DNPとスカイコム、申請書・申込書のペーパーレス化サービスで協業

　大日本印刷株式会社（以下、DNP）と株式会社スカイコムは12日、タブレット端末に表示したPDFの帳票データ上に必要な情報を手書き入力して、各種の申請手続きを行えるサービスを4月に開始すると発表した。

　タブレット端末上でPDFデータに手書きで各種情報を入力できるスカイコムの電子サインソリューション「SkyPDF」と、DNPの帳票設計・開発ノウハウ、商品案内コンテンツ制作、セキュアなデータ運用サービスで連携を強化。導入・運用コストを抑えながら高品質な電子データによる多種多様な申請手続きが行えるサービスを提供する。

　タブレット端末に表示された帳票に手書きで必要事項を記入でき、利用者は紙の帳票と同様の画面から簡単な操作でストレスなく入力できる。記入された情報はテキストデータへの変換や、手書きをそのままPDFデータ化することが可能。記入漏れを防ぐチェック機能を付けることができ、確認作業の業務負荷を軽減できる。

　記入情報は、ISOに準拠した仕様のPDFファイルで保管でき、長期保管にも対応。電子署名を付与することで、セキュアにPDFファイルを保管できる。

　申請書類データの配信や管理は、多くの金融機関が利用しているDNPのデータセンターにおいて行う。事業者はサービスを利用することで、従来のウェブページによる申請・申し込みフォームの制作費に比べ、コストを約2分の1以下に抑えることができ、開発期間も大幅に短縮できるとしている。

　DNPとスカイコムでは、サービスを金融機関や流通業界などに提供し、2018年に約10億円の売上を目指す。