NRI、公的個人認証と連携する本人確認サービス「e-NINSHO」

　株式会社野村総合研究所（以下、NRI）は11日、マイナンバーカードに格納された電子証明書などを活用した署名検証（本人確認）サービス「e-NINSHO（イー・ニンショウ）」を提供開始したと発表した。

　e-NINSHOは、Webサイト上で利用者の本人確認が必要なサービスを提供する事業者が、地方公共団体情報システム機構（J-LIS）の「公的個人認証サービス」に接続することを支援するサービス。

　公的個人認証サービスでは、インターネットを通じて個人が行政手続きなどを行う際に、なりすまし申請や電子データの改ざん確認といった機能を提供しており、本人確認にあたっては、マイナンバーカードに記録された電子証明書が活用されている。

　同サービスの利用対象機関は、従来はe-Tax（国税電子申告・納税システム）による確定申告など行政機関に限られてきたが、2016年に事業者にも開放された。このため、今後、Webサイト上で厳格な本人確認を必要とするサービスを提供する事業者は、このサービスを導入して公的個人認証サービスを利用すると、自社サイトにおいてサービス利用者の本人確認業務を効率化できるとしている。

　なおNRIではサービスの提供にあたり、総務大臣の認定を2月に取得しているとのこと。今後は、例えば、インターネット上で完結する口座開設といったサービスを提供する金融機関などの事業者に向け、サービスを紹介していく考えだ。