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京王バス、データ連携・活用基盤として「DataSpider Servista」を採用

 株式会社アシストと株式会社アプレッソは31日、京王電鉄バス株式会社を中心とした京王電鉄バスグループ(以下、京王バス)が、データ連携基盤としてアプレッソのデータ連携ソフトウェア「DataSpider Servista」を導入したと発表した。2016年3月より本格導入を開始している。

 京王バスでは2015年以降、サイボウズの業務アプリクラウド「kintone」を活用してシステム改革を行っていたが、kintoneのさらなる活用を目指し、基幹システムも含めた社内外のデータ連携を計画。開発生産性の高さ、連携アダプタの豊富さ、運用の容易さなどを評価し、DataSpider Servistaの採用を決めたという。

 採用にあたっては、トライアル利用時に、営業所での点呼に際して発生するデータのリアルタイム連携のプロトタイプを2週間ほどで作り上げたこと、人事給与システム再構築時の他システムとのインターフェイス開発を内製化し、コスト削減のメドが立てられたことを大きな理由として挙げている。また、トライアル環境の構築支援などを行った、アシストのサポート力も評価された。

 現在は、バスに設置されているデジタルタコグラフなどの情報と、kintone上の乗務員指導管理システムをデータ連携させ、多様な情報を人の切り口で横串に表示して、タイムリーに指導できるようになったとのこと。また、入社時の人事情報やバス車両の新車・廃車情報といった社内で共通利用する情報は基幹システム側で登録し、kintone上での二重を不要にしたことにより、作業負荷が軽減されたという。

 あわせて、運行情報、基幹システム、kintoneアプリをデータ連携させるだけでなく、発生したデータを処理・加工して別のシステムで利用するなど、さまざまな連携が可能になったため、システム化のさらなる推進や、必要な情報を必要な部署がすぐに参照・利用でる環境の整備につながり、業務効率化が実現できたとしている。