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デージーネット、標的型メール対策ソリューション「SaMMA Votiro connector」を販売

 株式会社デージーネットは30日、標的型メール対策ソリューション「SaMMA Votiro connector」を4月3日より販売開始すると発表した。標的型メール攻撃対策のオープンソースソフトウェア(OSS)「SaMMA」と、株式会社アズジェントが販売するVOTIROの「Secure Data Sanitization」(Votiro SDS)を連携させ、メール本文の無害化と添付ファイルの無害化を行えるという。

 SaMMAは、メール送受信のセキュリティを高めるためのソフトウェアで、デージーネットが開発しOSSとして公開している。添付ファイルの削除や画像化による無害化、HTMLメールのテキスト化などの機能を備えているほか、受信時にメール送信ドメイン認証を行い、なりすましメールなど標的型攻撃の可能性があるメールをはじくなどの対策を行える。

 今回、このSaMMAとVotiro SDSが連携することにより、既存の対策に加えて、添付ファイル内でウイルスが仕込まれる可能性がある部分を削除したり、意味のない情報に書き換えたりすることが可能になる。こうした処理は、メタデータや空ビットスペース、マクロなど、ファイルに不要なデータ部分に対して行われるので、ファイル形式はそのまま保たれ、本来のアプリケーションで継続して利用できる点がメリットという。

 なおSaMMAは、ファイルタイプによって処理を選択可能なため、添付ファイルがMicrosoft Officeファイルや圧縮ファイルの場合はVotiro SDSで無害化処理を実行、EXEファイルはSaMMAで削除、それ以外はSaMMAで画像化するといった、柔軟な運用に対応できるとのこと。

 価格は、SaMMA Votiro connector(SaMMAサポート付き)が48万円、システム構築サービス(ハードウェア、Votiroを除く)が58万円から、導入後の支援サービスが年間10万円から、など。