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コンカー、スマホのGPS機能と連携し、正確な走行経費精算を実現する「Concur Expense Smart Drive」を発表

 株式会社コンカーは、スマートフォンのGPS機能と連携して走行距離データを自動取得し、正確な経費精算レポートを作成する新技術を発表した。スマートフォンから出張予約や経費精算を可能にするConcur Mobileに新しく組み込まれる、走行距離記録ツール「Concur Expense Smart Drive」にこの技術が採用され、距離データ取得と支払い処理を実現する。

 Concur Expense Smart Driveはユーザーの携帯端末のGPS情報を自動で取得、走行距離を記録し、出張実績データとして入力されます。自動車等を運転すると、スマートセンサーが検知し、バックグラウンドで記録が行われる。ツールはユーザーの設定により、バックグラウンドで常時起動しておくか、特定の日時に作動させることが可能。ユーザーはいつでも最新の出張データを確認でき、業務関連の走行距離を指定することで、経費精算レポートに自動入力される。

 また、Concur Expense Smart Driveは実際の走行距離に基づき、ユーザーのプロファイルと世界各国の走行距離レートの情報を組み合わせ、正確な経費金額を算出する。走行距離の自動記録機能も使用することで、開始地点と終了地点、車両と燃料のタイプ、乗車人数といった必要情報を収集し、走行距離の経費精算と支払いをシームレスに行う。

 自動化に加え、概算ではなく、実際の走行距離情報を取得できるため、コスト削減につながる。Concur App Centerパートナーで、モバイルワークフォース管理のプロバイダーであるMotusの報告によると、走行距離を各自が申告していた企業がGPSによる自動走行距離記録へ移行することで、平均20%の総コスト削減を実現するとしており、この統合ソリューションによって、企業は裏付けのない自己申告ベースの経費申請から脱却し、実際の移動距離情報に対してのみ支払い処理ができるとしている。

 コンカーは、シカゴで開催した年次カンファレンス「Concur Fusion」でConcur Expense Smart Driveを先行発表。2017年第2四半期から、世界の顧客に向けて関連サービスの提供を開始する予定。