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日本ユニシス、映像から人の流れや属性を解析するクラウド型の「人流解析サービス」

 日本ユニシス株式会社は24日、映像解析技術とIoT基盤技術を組み合わせた「人流解析サービス」を、3月27日より提供開始すると発表した。

 人流解析サービスは、設置されたカメラで撮影した映像を解析し、人物の動線や属性(年齢・性別)情報を取得するサービス。具体的な機能としては、映像上の任意のラインを通過した人数をカウントする「人数カウント」、カウントした人の年齢・性別を推定する「属性推定」、映像上の任意の範囲に大量している人物を検知する「対流検知」の各機能を、標準で提供する。

 撮影した映像は、カメラに併設された小型コンピュータ上で解析し、個人を特定できないデータのみが、日本ユニシスのIoT基盤である「IoTビジネスプラットフォーム」へ送信される仕組み。解析後の映像データは保存せずに破棄するため、個人情報漏えいなどのリスクを気にせず利用できるという。

 また、映像データよりも小さい解析後のデータのみが送信されることから、そのまま映像を送る場合と比べて、少ないネットワーク帯域で利用できる点も特徴。LTE回線などの無線通信に対応可能とした。

 なお、IoTビジネスプラットフォームはMicrosoft Azure上に構築されており、Azureで提供される運用管理機能や、日本ユニシスグループが提供するデバイス管理機能を利用して、ユーザー企業の運用負荷を軽減する仕組みも備えている。具体的には、設置されたデバイスの状態を監視し、障害発生時に自動で通知したり、システム停止時にはリモートから再立ち上げしたり、といった機能が提供されるとのこと。

 また、Azureを利用しているので、拡張性と柔軟性が確保されている点も特徴で、大量のカメラ設置を必要とするケースや、映像解析と合わせてセンサーを追加設置し情報を取得するケース、このサービスから別のシステムへの連携を行うケースなど、さまざまな要望に対応できるとしている。