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IIJ、マルチクラウド運用の自動運転を実現する「IIJ統合運用管理サービス」

 株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は、マルチクラウド運用の自動運転を実現する「IIJ統合運用管理サービス」を4月1日から提供開始する。

 サービスは、マルチクラウドやオンプレミスとのハイブリッド利用など、複雑化する企業システム運用の課題を解決。IIJが自社サービスや顧客システムの運用で培った知見を活用した新たな運用基盤を構築し、マルチクラウドの一元管理やオペレーションの自動化、障害の予兆検知を実現する次世代の統合運用サービスを提供する。

「IIJ統合運用管理サービス」概要

 サービスにより、マルチクラウドの一元管理が可能となり、クラウドサービスごとに異なる管理ポータルやサポート窓口を統一化する。APIの異なる複数のクラウドサービスから構成やリソース情報を自動取得するため、顧客はAPIの差異を意識することなく、管理ポータルで一元的に管理・コントロールできる。

 オペレーションの自動化については、IIJが年間1000万件以上のアラートを自動処理している実績を活かし、膨大なアラートの中から対応が必要なアラートを分類するフィルタリング機能を提供。原因特定に時間を要する複雑な障害であっても、過去の対応履歴を活用して、最適な復旧手段をナビゲートでき、即時性が求められる初報通知、定型的な手順書オペレーションを自動化することで、運用負荷と時間を大幅に軽減できるとしている。

 また、監視アラートのしきい値を運用者が設定するのではなく、過去の傾向から常に適切なしきい値を自動で設定するため、ディスク容量などの利用傾向が変化した場合も、推移を予測し、余裕をもった通知を実施。しきい値監視では気付かないシステムの不調(サイレント障害)を検知することで、早期に対処できる。