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NTT Com、「Enterprise Cloud」の「Power Systems」にAIX環境のクラウド移行メニューなどを追加

 NTTコミュニケーションズ株式会社(以下、NTT Com)は9日、企業向けクラウドサービス「Enterprise Cloud」で提供している「Power Systems(旧称:Powerオプション)」について、「AIX対応メニュー」「ライセンス監査レポート作成メニュー」「外部接続ゲートウェイメニュー」をそれぞれ拡充し、提供を開始した。

 Enterprise Cloudで提供しているPower Systemsは、IBM i(AS/400)を使用しているオンプレミス環境について、クラウド環境への移行を実現するサービス。日本情報通信株式会社が提供するIBM i向けクラウドサービス「クラウドメンバーシップ」と、Enterprise Cloudを低遅延なネットワークで接続し、Power Systemsのクラウド移行に合わせて、柔軟なハイブリッドクラウド環境の構築を可能とする。

 NTT Comでは、日本情報通信の協力により、Power Systemsのメニューを拡充。IBM iに加えてAIXを利用するオンプレミスシステム環境のクラウド移行にも対応する「AIX対応メニュー」を提供する。AIX対応メニューでは、UNIX系OSであるAIXに対応したコンピュートリソースをクラウドサービスとして提供することで、可用性や信頼性の高いシステム基盤の利用が可能となる。

 また、IBMソフトウェア利用に必要な「ライセンス監査レポート作成メニュー」や、取引先企業との間で取引情報などを交換するための「外部接続ゲートウェイメニュー」も提供する。

 ライセンス監査レポート作成メニューは、IBMソフトウェアの利用状況を計測し、監査レポートの作成を行うことで、ソフトウェアライセンス利用契約に必要なレポート報告書の作成負担軽減など、運用コストの削減が可能となる。外部接続ゲートウェイメニューは、EDI接続による取引先とのデータ交換を可能とする外部接続ゲートウェイの提供により、EDI接続をする取引先との柔軟な接続変更・追加などを可能とする。

 提供価格(税別)は、AIX対応メニューのスタンダードタイプが月額10万1000円、ライセンス監査レポート作成メニューが初期費用72万5000円、月額35万円、外部接続ゲートウェイの基本機能が月額3万6000円など。