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NEC、Azure上でのOSSの構築から保守までを支援する「OSSミドルウェアサポートサービス」

 日本電気株式会社(以下、NEC)は2月28日、日本マイクロソフト株式会社とレッドハット株式会社が1月から開始している「Red Hat on Azure Partner Network」に、MASTER Partnerとして加盟し、Microsoft Azure上でのオープンソースソフトウェア(OSS)の構築から保守までをトータルに支援する「OSSミドルウェアサポートサービス」の提供を開始した。

 サービスは、オンプレミス環境でWindowsとRed Hat Enterprise Linuxを混在利用しているユーザーのクラウドへの移行や、クラウド上でのOSSの利用ニーズに応えることを目的としたもの。

 Red Hat JBoss Middleware、Red Hat OpenShift Container Platform、Hadoop、Sparkなどのミドルウェア領域のOSSの構築や運用について、NECが一括して技術支援を行い、ユーザーの運用負荷の軽減に貢献する。これにより、ユーザーが安心してOSSを用いたクラウドネイティブなアプリケーションを開発、実行できるようになり、より柔軟で迅速なアジャイル開発を可能にする。

 これまで、Microsoft Azure上でRed Hat JBoss MiddlewareやRed Hat OpenShift Container Platformのサブスクリプションを使用する場合は、別途購入したリテール版のレッドハットサブスクリプションを持ち込むことが可能で、サポートはレッドハットが行う形態となっていた。

 今回のサービスにより、NECがレッドハット認定クラウド&サービスプロバイダーとして、レッドハットのOSSミドルウェアおよびコンテナプラットフォームについて、サブスクリプションおよびサポートの提供を開始する。これにより、NECがユーザーを直接サポートする形態を実現し、サブスクリプションの月額利用も可能となる。

 NECは、Microsoft Azure Marketplaceで利用可能なPostgreSQLやTomcatなどのOSSと合わせて、国内でサポート実績を有する技術者が直接、構築時やシステムトラブル時などの問い合わせに日本語で対応する。ユーザーは、OSSミドルウェアごとに分散されていた技術支援サービスを一元的に管理可能となる。また、今後はサービスを発展させ、Microsoft Azure上でのOSSミドルウェアの構築や運用について一括して対応する、マネージドサービス化を目指すとしている。

 サービスの提供価格は月額4万円(税別)から(Apache+Tomcatサポートの場合、Red Hat Enterprise Linux OSを含む)。NECでは今後3年間で200ユーザーの販売を目標とする。