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テクマトリックス、UIテスト自動化ツール「Ranorex 6.1」日本語版を販売

 テクマトリックス株式会社は27日、オーストリアRanorex GmbHが開発したUIテスト自動化ツール「Ranorex 6.1」日本語版を、同日より販売開始すると発表した。テクマトリックスは、Ranorex日本語版の総販売代理店として、国内での販売やマーケティング、日本語化、ユーザーサポート、ソリューションサービスの提供などを展開するという。

 Ranorexは、Windowsアプリ、Webアプリ、モバイルアプリに対応したUIテスト自動化ツール。さまざまなサードパーティ製コントロールをサポートしたUIキャプチャ機能を搭載しているのが特徴で、テスターの操作をキャプチャ・再生することにより、テストの自動化を支援する。また操作性が高く、高いUIオブジェクト認識能力を備えているため、プログラミング経験がなくても、データ駆動型テストのような複雑なテストを組み立てられるとした。

 最新版のRanorex 6.1では、複数のテストを同時に行えるRanorex Remote機能を追加した。この機能では、テストプロジェクトを作成・編集・実行するための「Ranorex Studio」から、複数のRanorexエージェントにテストを直接配布し、複数の環境に対してリモートテストを同時に実行できる。また、Ranorex Remoteでテストを実行している最中も、Ranorex Studioでテストプロジェクトの作成・編集が可能なため、待ち時間なく次のテストを準備でき、作業の効率化が図れるとした。

 加えて、テスト実行速度を改善し、実行時間を前バージョンから50%短縮している。以前のバージョンでは、デバッガが自動的に有効になるので、テスト実行時間に大きな影響を与えてしまっていたというが、Ranorex 6.1ではデバッガをデフォルトで無効とし、実行時間の短縮を実現している。なお、デバッガは必要な時にいつでも有効に切り替えられる。

 さらに、テストの設定をチーム内で共有する機能が搭載され、大規模なプロジェクトなどでもテストの属人性を排除可能とのこと。このほか、Gitでのテスト資産の管理サポート、Android 7(Nougat)とiOS 10への対応といった強化が行われている。

 1ライセンスあたりの価格(税別)は、「Ranorex Premium ノードロックライセンス」が39万8000円、「Ranorex Premium フローティングライセンス」が69万8000円。