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コープネット、SASのデジタルマーケティング製品で顧客体験の向上を目指す

 SAS Institute Japan株式会社(以下、SAS)は11日、生活協同組合連合会コープネット事業連合(以下、コープネット)が、デジタルマーケティングソリューション「SAS Customer Intelligence 360」を導入したと発表した。カスタマーエクスペリエンスの向上のために利用しているという。

 1都7県の生協とその事業連合で構成されるコープネットは、インターネット注文サイトの「コープデリeフレンズ」を中心とするデジタルチャネルを通じ、食品や商品の販売を行っており、組合員に対してお得なクーポンの提供なども実施してきた。さらに、組合員のライフスタイルや購買行動の理解を一層深め、組合員各々に合った情報やパーソナルな体験を提供することによって、カスタマーエクスペリエンス(顧客体験)の向上を目指している。

 こうした目的のために、コープネットではSASの顧客分析とマーケティングオートメーションをすでに導入しており、組合員のライフスタイルを理解し、パーソナルなコミュニケーションを効率的に実行する仕組みを構築してきたが、今回はSAS Customer Intelligence 360を新たに追加。リアルチャネルだけでなく、デジタルチャネルにおけるカスタマーエクスペリエンスの向上を目指すとのこと。

 SAS Customer Intelligence 360は、マーケティングに関する意思決定をカスタマー・インサイトにもとづいて実行するデジタルマーケティングハブで、個々の顧客のデジタルデータを従来のデータソースと統合して顧客に関する360度のビューを確立し、予測マーケティング分析機能により、より深い顧客理解を醸成できる。

 コープネットは、デジタルチャネル強化のための初期トライアルとして、このSAS Customer Intelligence 360をPCおよびスマートフォン向けWebサイトに導入し、新規入会組合員向けのキャンペーンを実施した。

 具体的には、Webサイト上で新規組合員を特定し、組合員に合った商品プレゼントのポップアップを表示して、キャンペーン申込ページに誘導したところ、新規組合員のキャンペーン参加者を増加させることに成功したとのことだ。

SAS Customer Intelligence 360がコープデリeフレンズ上で個人を特定し、パーソナルなメッセージを配信