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富士通、製造設備の安定稼働を支援する保全管理システム「PLANTIA」を販売

 富士通株式会社は11日、製造業向けの設備保全管理システム「FUJITSU Enterprise Application PLANTIA」(以下、PLANTIA)を、同日より販売開始すると発表した。

 「PLANTIA」は、富士通エンジニアリングテクノロジーズが持つ多くの導入・運用・サポート実績を生かし、保全現場のニーズやノウハウを盛り込んで開発した設備保全システム。工場の設備、ユーティリティなど、あらゆる現場機器の保全業務を包括的に管理できるとのことで、「機器台帳管理」「保全周期管理」「保全計画管理」「保全履歴管理」「修理案件管理」「在庫管理」「日常点検管理」の7つのサブシステムから構成される。

 特徴は、設備の稼働場所、機器の種類、詳細仕様などの設備情報を直観的に把握できる画面設計を採用している点で、誰でも簡単に保全情報の登録や閲覧、検索を行えるという。また、スマートデバイスへの対応などにより、保全現場でのデータ入力や閲覧といったユーザビリティを高めている。

 データベースには、現場写真や図面、仕様書などのドキュメント類を機器にひも付けて登録可能。日々の点検データをグラフ表示することにより、リアルタイムに状況を把握でき、To Do画面へ警告を表示して精密点検をうながす、といった仕組みも備えた。データの登録にあたっては、Excelを介して、過去の点検データや個人管理されていた点検データなどを一括登録できる。

 さらに、データベースに蓄積された膨大な保全履歴情報を活用し、保全周期の見直しや業務改善に役立てられるとのことで、過去の修理実績と保全周期に基づいた保全カレンダー(星取表)の作成、実施計画の立案、コスト管理も行えるため、中長期にわたる保全業務をトータルにサポート可能としている。

 価格は、5ライセンスで250万円(税別)から。なお製品は、日本語だけでなく英語をサポートする。

機器台帳管理の画面
日常点検のグラフデータ画面