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ブリヂストン、AI技術を搭載した「SAS Analytics for IoT」を導入

タイヤ生産システムの自動化と品質向上を支援

 SAS Institute Japan株式会社(以下、SAS)は19日、株式会社ブリヂストンが、IoTアナリティクスプラットフォーム「SAS Analytics for IoT」を採用したと発表した。

 SAS Analytics for IoTは、IoTソリューションの実装に不可欠な、Sense、Understand、Actの一連のプロセスを統合し、システムの構築からデータ管理、モデリング、実行までをシームレスに実現できるソリューション。

 これを利用すると、製造現場では、センサーデータの取得や熟練技能員が持つノウハウのデータ化などにより、デジタライゼーション(Sense)を可能にするという。また、機械学習技術を利用したモデリングにより、収集された膨大なデータから、例えば品質のばらつきが発生しやすい製造要因を理解(Understand)し、それに基づいたストリーミング技術によって、生産工程を制御し適切な調整を実行(Act)できるとした。

 SAS Analytics for IoTを採用したブリヂストンの新システムでは、設計データやゴムなどの材料加工に関するデータ、タイヤの生産工程で得られる膨大なビッグデータなど、タイヤの生産に関するデータから、タイヤの品質を左右する最適な条件や設定を自動学習させる。

 従来、タイヤの品質は技能員のスキルに依存していたため、ばらつきが生まれてしまっていたというが、新システムでは、学習済みAIに対して、データサイエンティストがチューニングを行った上で、製造プロセスにおける判断・動作を自動制御させることにより、ばらつきの低減を目指すとしている。