SUSE、HPEのOpenStackおよびCloud Foundry関連資産を買収

　独SUSEは11月30日、米Hewlett Packard Enterprise（以下、HPE）から、IaaS基盤「OpenStack」およびPaaS基盤「Cloud Foundry」関連の技術および人材を買収すると発表した。

　SUSEでは、買収対象となるOpenStack関連資産は、SUSEの「SUSE OpenStack Cloud」に組み込まれる予定と説明。Cloud Foundry PaaSの資産買収により、SUSEエコシステムのすべての顧客企業とパートナーなどを対象に、エンタープライズ向けSUSE Cloud Foundry PaaSソリューションを市場に投入できるとしている。

　さらに、HPEは今回の契約により、SUSEをLinux、OpenStack、Cloud Foundryソリューションの優先オープンソースパートナーに指定した。

　HPEでは、SUSEとの提携を通じて、今後もマルチクラウド環境の導入が容易な高品質のOpenStackソリューションとCloud Foundry PaaSソリューションを顧客に提供していくとしている。

　SUSEとHPEは9月に、OpenStackに関するSUSEの専門性を活用し、HPEのHelion OpenStackソリューションとHelion Stackato PaaSソリューションを中心とした共同イノベーションの実現に向け、関係拡大を発表している。今回の発表はこれに続くもので、契約にはHPEのHelion OpenStackとHelion Stackatoのソリューション内での使用目的で、HPEがSUSEのOpenStack IaaSおよびCloud Foundry PaaS技術をOEM提供する非独占契約も含まれるという。