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ベリタス、VMやクラウドストレージへの対応を強化した「NetBackup 8.0」

全方位のデータ管理ニーズに応える「360度データ管理」ソリューションも

 ベリタステクノロジーズ合同会社(ベリタス)は、バックアップソフトウェア製品の新版「Veritas NetBackup 8.0」を6日より提供開始する。また同時に、NetBackupを中核として、データ管理の全方位のニーズに応える「360度データ管理」ソリューションも発表した。

 NetBackupは、主にエンタープライズ向けに提供される統合バックアップソフトウェア。今回の新版では、Hyper-Vの仮想マシン(VM)の高速バックアップとリカバリ機能、クラウドストレージの追加サポートなどを強化した。

 Hyper-VのVMについては、変更ブロックのみを取得し自動的にフルバックアップイメージを高速合成する機能が新たに提供される。また、複数の仮想ディスクを持つVMwareのVMに対し、特定の仮想ディスクのみの上書きリストアが可能になったとのこと。

 クラウドストレージ関連では、すでにサポートされている各種クラウドストレージに加え、新たにMicrosoft AzureとOpenStackストレージにて、高速仮想合成フルバックアップが行えるようになる。

Veritas NetBackup 8.0の画面イメージ

 一方、新たに発売される「360度データ管理」ソリューションは、NetBackupを中核に、非構造化データを可視化する「Veritas Information Map」、事業継続を支援する「Veritas Resiliency Platform」、コピーデータを管理する「Veritas Velocity」の機能を統合したもの。

 具体的には、NetBackup 8.0とInformation Mapが直接統合されることで、バックアップデータがグラフィカルに表示されるようになる。こうして、Information MapによりNetBackupカタログからデータ環境の可視性が得られるため、リスクとコンプライアンスの管理やプライマリストレージ使用容量の最適化に役立つとのこと。

 また、Resiliency PlatformがNetBackup 8.0と統合され、複雑なマルチプラットフォーム、マルチベンダーのプライベート環境、パブリック環境、ハイブリッドクラウド環境においてアプリケーションの可用性を維持するために、ワークロードの移行、フェイルオーバー、フェイルバック、データ保護、中断なしのリカバリテストといった、すべての回復操作を実施可能となる。

 最後のコピーデータ管理では、VelocityがNetBackup 8.0とシームレスに統合され、物理コピーやリソース依存関係を管理者が作成、保存、維持する必要はなくなるとのこと。利用者は、管理者に依頼することなくセルフサービ方式で必要なデータにアクセスできるほか、Velocityでは、本番データの単一のコピーを仮想化し、仮想コピーとして提供するので、ストレージコストやビジネス上のリスクの増大につながる物理コピーは不要になるとしている。

 なお、Resiliency PlatformとVelocityは、2017年1月以降に国内でも順次提供開始される予定だ。