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みずほ証券、マーケティングの高度化を目指しSAPの機械学習・予測分析システムを採用

 株式会社ブレインパッドとSAPジャパン株式会社は1日、みずほ証券株式会社が、ビッグデータ対応の機械学習・予測分析システム「SAP BusinessObjects Predictive Analytics」(旧名称:SAP Predictive Analytics)を採用したと発表した。同社において、主にリテール営業のマーケティングの高度化のために活用されている。

 約168万人の顧客を抱えるみずほ証券では、Fintech活用推進の1つとして、大量かつさまざまなデータから顧客ごとの興味・関心や取引スタイルを割り出し、推奨すべき商品の予測などを行える仕組みの構築を目指している。

 一方、その実現には高い統計知識やプログラムなどのスキルを必要とするのが一般的だが、みずほ証券は、データ活用を幅広く定着させるためには、自社でデータを分析・活用できる人材を育成し、自走できる組織を構築することが重要であると考え、社員自らがそのシステムを使いこなせるかどうかを重視して、システムの選定を行った。

 その結果、統計知識や分析の実務経験に依存せずにデータ分析・予測モデル構築を行える点が評価され、SAP BusinessObjects Predictive Analyticsが採用されたとのこと。

 さらに、マーケティング施策を迅速に展開するために予測モデルを高速に構築できる点、システム導入のみにとどまらず、データサイエンティストによるデータ活用コンサルティングを受けられる点も採用の決め手になったとした。

 みずほ証券は今後、SAP BusinessObjects Predictive Analyticsを、ある金融商品の購入予測や、顧客の興味・関心に基づいたセミナーの開催などに活用していく方針。加えて将来的には、マーケットデータなど外部データも取り入れた分析を行うなど、より高度かつ広範囲での活用も検討している。