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ブレインパッド、ビッグデータ対応の分析基盤としてSAP HANAを提供
HANAを利用したSAP BusinessObjects Predictive Analyticsのパフォーマンス検証結果も公開
2016年7月26日 17:04
株式会社ブレインパッドは26日、SAPジャパン株式会社のインメモリコンピューティング製品「SAP HANA」の取り扱いを同日より開始すると発表した。
あわせて、ブレインパッド、SAPジャパン、シスコシステムズ合同会社(以下、シスコ)の3社は、SAP HANAとシスコのサーバー製品「Cisco UCS」を用いて、ビッグデータ対応の機械学習・予測分析システム「SAP BusinessObjects Predictive Analytics(旧称:SAP Predictive Analytics)」による予測モデル構築に関して、パフォーマンス検証を実施した。
ブレインパッドでは10年以上にわたり、SAP BusinessObjects Predictive Analyticsをビッグデータ対応の予測分析システムとして導入してきたが、同製品の優位性である高速性を生かすには、データの参照先となるデータベース側の性能やその構築状況に依存する部分も多いため、本来の分析速度を生かしきれないケースもあったとのこと。
そこで今回、超高速データ処理に定評があるSAP HANAとCisco UCSを活用し、SAPジャパンの研究施設「SAP Co-Innovation Lab Tokyo(COIL Tokyo)」において、SAP BusinessObjects Predictive Analyticsのパフォーマンス検証を実施した。
これは、一般的にデータマイニング工程の大半を占め、ボトルネックとなりやすいと言われる大量の説明変数の構築をはじめとするデータ加工プロセスが、SAP HANAの活用でどの程度高速化できるかを検証することが目的。その結果、分類モデルの作成・適用において、従来のリレーショナルデータベースと比べ、データ加工~データ取得処理時間が最大97%減、購買データを用いたレコメンデーションモデルの作成・適用において、モデル適用時間が最大で99%減、使用ディスクサイズ(データ容量)が最大で6分の1まで圧縮されるなど、大きなパフォーマンスの改善を実証できたとのこと。
ブレインパッドは今後、この検証結果をもとに、データ分析にかかる時間を大幅に削減したいと考えている企業に対し、これらの製品を組み合わせた予測分析システムの導入を行うとしている。