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NTTコムウェア、DevOpsの促進を支援する2つのクラウドサービスを2017年度に提供

 エヌ・ティ・ティ・コムウェア株式会社(以下、NTTコムウェア)は30日、DevOpsの促進を支援するクラウドサービスを、2017年度第1四半期より順次本格提供すると発表した。それに先立ち、12月1日よりパイロットユーザーの募集を開始する。

 NTTコムウェアでは、クラウド型のソフトウェア開発環境をPaaSとして提供する「DevaaS(Development as a Service)」を2011年よりスタートしている。このDevaaSでは、ソフトウェア開発用のクライアント環境から試験サーバー、コンテナ用サーバーまで開発に必要な環境をトータルに提供してきたが、今回はより迅速なアジャイル型開発に対応することを目指し、NTTグループの多くのソフトウェア開発を通じて蓄積したノウハウをもとに、開発者視点から最適化された開発者向けポータルによって、CI/CDツールなどの開発・試験ツールを提供する。

 また、スムーズなDevOps導入を支援するために、ツール提供とあわせてアドバイスなどを実施するコンサルティングサービスも提供する予定とした。

 なお新サービスは、12月1日よりトライアルユーザーの募集を開始し、2017年6月30日から「DevaaS 2.0」として本格提供する計画だ。

 一方でオペレーションの分野においても、NTTコムウェア社内のデータセンター統合運用システムとして開発を進めてきた「SmartPIER」を、自社データセンター以外のはば広いユーザーでも利用可能なSaaS型クラウドサービスとして、新たにサービス化する。

 SmartPIERでは、データセンターの運用事業者としての経験・ノウハウをもとに、データセンターの入館申請やノードモニターといったデータセンターの運用ポータル機能から、IT資産管理や脆弱性対応といった一連のIT運用管理機能までを提供するとのこと。

 こちらも12月1日よりトライアルユーザーの募集を開始し、本格提供は2017年5月1日を予定している。

 なおNTTコムウェアでは全社的なDevOpsの推進に向け、12月1日より「DevOpsサービスセンター」を発足させる。同センターでは、DevOpsを推進するクラウドサービスの高度化、アジャイル開発・運用を支援するツールや手法の評価・導入の推進を図るとともに、DevOpsの実践に対応できる人財育成に取り組むとした。