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トレンドマイクロ、AI技術を活用する法人向けセキュリティ製品の新版「ウイルスバスター コーポレートエディション XG」

「ウイルスバスター コーポレートエディション XG」で採用された「XGen(エックスジェン)」アプローチの概念図

 トレンドマイクロ株式会社は18日、企業向け総合セキュリティソフトの新版「ウイルスバスター コーポレートエディション XG」を発表した。AI技術を活用したセキュリティ手法「XGen(エックスジェン)」アプローチを採用する製品の第1弾で、2017年1月下旬の提供開始を予定。サポート期間1年の場合の1ライセンスあたり参考標準価格は2980円(税別、1000ライセンス一括購入時)。

 近年増加している標的型サイバー攻撃やランサムウェアは、従来のセキュリティ製品で広く採用されているパターンマッチングや振る舞い検知による対策では限界があるとされる。トレンドマイクロではこれを受け、既存技術にAI技術を組み合わせて複合的に防御する手法をXGenアプローチと名付け、ウイルスバスター新版に反映させた。

 新版では「機械学習型検索機能」を搭載。トレンドマイクロのクラウド型セキュリティ技術基盤である「Trend Micro Smart Protection Network」と連携し、対象プログラムの脅威を検出する。

 侵入後の対策として、サンドボックス連携を強化。不審なファイルが発見された場合、カスタムシグネチャーを生成してこれを駆除する。また、社外に持ち出し中のPCについて、パターンファイル更新や感染の状況をシステム管理者が把握できるようにするための機能追加が実施される。

 XGenアプローチ対応製品は今後順次出荷する予定。なお、トレンドマイクロではウイルスバスター コーポレートエディション XGの販売について、発売後1年間で200億円の売上を目指すとしている。

「機械学習型検索」の画面