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丸紅、ベリタスのメールアーカイブサービスを採用 eディスカバリー制度への迅速な対応を図る

 ベリタステクノロジーズ合同会社(以下、ベリタス)は14日、丸紅株式会社が、ベリタスのクラウドメールアーカイブサービス「Veritas Enterprise Vault.cloud」(以下、EV.cloud)を採用したと発表した。eディスカバリー(電子情報開示)制度への対応、およびコストの低減が目的で、2015年12月から運用を開始し、現在では国内約4500名のメールユーザーが利用している。

 丸紅では2012年9月から、日本国内で全社的にOffice 365のメールを利用しており、当初からメールアーカーブの導入を検討していたが、その後、訴訟・仲裁リスクへの適時対応や、メールの調査にかかるコスト・時間を試算した結果、2015年に導入を決定した。

 Office 365のExchange Onlineには、もともとアーカイブ機能が含まれているものの、訴訟を想定したメール検索で利用するには、絞り込み検索ができないなど、標準機能では十分な機能・性能が得られないと判断。いくつかのアーカイブ製品・サービスを検討した結果、「EV.cloud」の採用を決定した。

 「EV.cloud」は、アーカイブ機能とeディスカバリー機能により、企業にとって重要なビジネス情報の的確な保持、管理、活用を実現可能な点が特徴。ハイブリッドクラウド環境で企業のデータを収集するとともに、インデックス化と圧縮・重複排除の機能により、ストレージに要する容量とコストを削減できる。

 丸紅では、このサービスを利用することにより、例えば、アーカイブデータにアクセスする権限を必要最小限に設定し、操作ログ等の証跡を残したうえで、一時的にセキュアにアカウントを外部弁護士などに貸与し、証拠収集作業を効率良く実施してもらう、ということも可能になるので、有事の際のメールデータ保全作業における負担が軽減できると期待している。