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キヤノンITS、コベルコシステムと共同でSAP ERP対応の製造業向け基幹連携ソリューションを提供

 キヤノンITソリューションズ株式会社(以下、キヤノンITS)は10日、コベルコシステム株式会社と基幹業務システム構築分野で協業すると発表した。

 協業により、キヤノンITSのウェブアプリケーション自動生成ツール「Web Performer」と、コベルコシステムのSAP ERP対応テンプレート「HI-KORT」、SAPのクラウド実行・開発基盤「SAP HANA Cloud Platform」を連携させたソリューションを、製造業向けに11月中旬から提供する。

 キヤノンITSとコベルコシステムでは、SAP ERPは世界中で数多くの企業への導入実績があり、国内の製造業においても多くの企業で採用されているが、日本の商習慣や独自の業務に対応するためにSAP専門の開発者を確保する必要があり、そのコストの高さと開発期間の長さに負担を感じる企業が少なくないと説明。こうした課題に対応するため、ERP構築とオープン開発を両立できる基幹連携ソリューションを共同で提供する。

 基幹連携ソリューションを導入することで、SAP ERP上での過度な追加開発を抑制でき、企業活動に必要な業務機能はクラウド環境下で柔軟にアプリケーションを開発。企業における業務の標準化は「HI-KORT」で構築し、企業の強みとなる独自業務機能のアプリケーションは「Web Performer」を用いてコストを抑えた高速開発を実現する。

 連携ソリューションでは、キヤノンITSが「Web Performer」のシステム導入、システム開発を担当する。価格は最小構成で380万円(税別)から。コベルコシステムは「SAP HANA Cloud Platform」および「HI-KORT」のシステム導入、システム開発を担当する。価格は開発プロジェクトの規模や期間などに応じて変動する。

 キヤノンITSでは今回の基幹連携ソリューションに加え、アジャイル開発をベースとした「共創型開発」を推進する超高速開発支援サービスなどをマーケットに提案しながら拡販を進め、「Web Performer」を中核とするSIソリューション事業で2020年に売上高50億円を目指すとしている。